Flower 18 ページ19
それって…
JH 「俺と妹が使えば助かる話だろ？！」
声を張り上げて言うと
それじゃダメなんだとミンギュは言う
書物の情報によると
昔、天界から追放されたある天使がこの薬を飲んだことによって堕落から救われ
再び天界に戻ることができたと記されている
そして
1人でこの薬を飲んでも効果はなく、必ず2人で飲まなければならない
ただし、血縁関係のある者は除くと…
だからミンギュは俺と妹ではダメだと言ったのだ
そうなると必然的に俺はシュアを見つめる
JS 「ジョンハンのためなら…僕は…協力するよ…？」
シュアも俺を見つめる
気づいたら俺は
JH 「ありがとう…本当にありがとう…」
シュアを抱きしめていた
JS 「ちょ、苦しいって…」
俺は本当に素敵な友達を持ったと思う
感謝しても感謝しきれなくて
もしシュアが女の子だったら絶対に付き合ってたのにな…なんて思った
MG 「じゃあ、俺もすぐに薬作ります！」
そう言ってからあっという間にできた薬を手にして
1週間後はすぐにやってきてしまった
助かるとわかっていてもやはり追放されるのが怖いのか泣いている妹に
薬の力を信じろとしか俺は言えなかった
シュアも薬を持って準備している
「今からこの天使を天界から追放致します」
大丈夫…絶対に妹は助かるしシュアにも何も起こらない…
バクバクする胸を押さえて大きく深呼吸した
「3…2…1…」
ゴクン
2人は同時に薬を飲んだ
頼む…俺の大切な人を救ってくれ…
そう思って周りを見ると
「オッパ…私助かったんだ…」
堕落から救われた妹がそこにいた
俺たちは泣きながら2人で抱きしめ合う
この薬は成功したんだと…
JH 「シュア…本当にありがとu…」
え…
シュア…？がいない…？
JH 「…シュア！！！どこにいるんだ？！」
周りをどんなに見渡してもシュアはいなかった
この時のシュアは俺の妹に代わって堕落…つまり天界から追放されて姿を消していたのだ
JH 「嘘だろ……」
こんなの俺が望んでいた世界じゃない
だけどそう思った時にはもう遅くて
大切な友達を失った俺の代償は大きすぎて
あの日から俺は
ある事をきっかけに思いもよらぬ形でシュアと再会するまで
行き場のない気持ちに耐えきれず
毎晩泣いていた。
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作者名：はおぐぅ | 作成日時：2020年10月22日 0時
