Flower 10 ページ11
ジョンハンside
俺は天使だ
天使の世界でずっと生きてきた俺はあの日まで人間とは関わったことがなかった
あの日…それはシュアが関係している
今から何十年前だろうか
シュアがある1人の女を俺のところに連れてきた
JS 「ジョンハン、見て。僕の大切な人だよ」
そう言って紹介されたのは人間だった
大切な君には僕の大切な人を1番に紹介したかったんだと言うシュア
もちろん俺は反対だった
人間と天使が恋するなんて有り得ない…
この考えは今もこれから先も変わらない
そう思っていた
それからというのもシュアとその人間は一緒に過ごす時間が増えて
自然と2人の姿を見ることが多くなった
俺はシュアがいない時に彼女と話そうと決めて
ついにその日がやってきた
JH 「なぁ…人間が天使に恋して幸せか？」
俺がそう聞くと
?? 「もちろん幸せです」
その時笑った彼女の顔を今でも覚えている
?? 「好きになったら相手が何とかそんなの関係なくなるんです。私はただ…ジスくんを愛してるんです」
彼女の真っ直ぐな瞳が俺を捉えて離さない
天使と人間が恋をしてもいいのだろうか？
俺の固定観念が崩れていく音がする
すると向こうから走ってくるシュアが見えたのと同時に
?? 「ジョンハンさんもいつかきっとそんな人が見つかりますよ」
俺から遠ざかろうとした彼女に向かって
JH 「あ、あの…名前は！」
咄嗟に口から出た言葉
?? 「……ソア」
彼女はそれだけ言ってシュアのところに行ってしまった
JH 「ソア…か…」
忘れもしない俺が人生で初めて人間と接したあの日を
それから俺は人間に抵抗がなくなり
むしろ興味が湧いて人間界に行くことが多くなった
そんなある日
俺は建物の屋根の上に座って休憩していると
1人の少年が走っているのを見かけた
周りの奴らが虐めて追いかけてるみたいだった
走っている少年が人間よりか優れた身体能力を持ち、天使よりかは劣っている
一眼見て天使と人間のハーフだとわかった
ハーフだったら人間なんて本気を出せば一発で倒せるのに
なぜか彼はそれをせずただひたすら逃げるだけだった
裏路地に入った彼は息を切らしながらしゃがみ込み
いつになったら人間と仲良くなれるんだろうと呟いていた
あ…
だからこの子は人間に何もしなかったのか…
でもこのままでは彼は絶対にいい思いをしない
俺が助けたい
その一心で彼を森に呼ぶことに決めた。
ミンハオ Happy Birthday!!!
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作者名：はおぐぅ | 作成日時：2020年10月22日 0時
