白鳥沢の姉御マネージャー！⑥ (ページ39)

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挨拶ページ39

『挨拶？』

「そう。帰ってきて急で悪いんだけど、親戚の所に挨拶行かないと。私は静岡、父さんは栃木。

蓮は兵庫の叔母さん」

！

『……分かった』

1月2日。

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『まさか本当に来るとは……』

いつだったか侑に

"一緒に兵庫行こうや〜"

と泣き付かれたことがあったな……

しかも叔母さん、住んでる所が……

『あけましておめでとうございます。叔母さん』

「あら蓮ちゃん？よぉ来んさったねぇ」

『明明後日には発つので、挨拶をと』

「あぁ……聞いとったよ。辛いねぇ、3年生なのに……まだやりたい事あったやろうし」

『……もう割り切りました』

「強い子やね。ありがとう、あっちでも元気でな」

『はい。お元気で』

……家には明日までに帰ればいいか。今は昼、どっかで食べて

「れん……ちゃん……？」

『！』

あぁちゃんと考えとけって私……

ここって

『……治』

「なんで……居るん……？蓮ちゃん」

『この近くに私の親戚がいるんだ。そこに挨拶に来てた』

「なんで今……？今日、2日やぞ……？」

『……早めにね』

家から出てきたのか、スウェットにジャージというシンプルな格好だった。

『侑は一緒じゃないのか？』

「……ツムは、家で寝とる」

『ふっ、侑らしいな』

「……蓮ちゃん」

治は私の下まで走ってきて、私の手を取った。

「あぁ蓮ちゃんや……蓮ちゃんが居る……」

『どうした？』

「……蓮ちゃん、ちょおあっちで話さん？てか相談したいことあんねん」

『ん？良いけど』

治が連れてきたのはなんかの広場。まぁ2日だから人は全くいないけど。

『相談って？』

「……俺な、高校でバレー辞めよ思てんねん」

『！』

「……やっぱ驚くよな」

『ま、まぁ……そりゃあ。だって治は』

「ツムが居るから？」

酷く寂しそうに治は言った。