白鳥沢の姉御マネージャー！④ (ページ17)

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キタキツネってふわふわしてるらしいねページ17

「……疑問に思わんのか」

『？』

「信介のことや」

『……ご自分で掘り返して何やってんですか』

「んん……お前なら気になると思っとったんやけどなぁ」

北はスタメンじゃない。でも主将だ。中々見ないタイプの選手

『北は主将って感じの人ですよね。今見た中で、北以上に主将を務められる人間は稲荷崎にはいない。』

「……せや。北の背番号は1、主将が主将たる証やろ。」

『で、なんで出さないんですかって聞いて欲しいんですか？

メンタルの問題でしょう。稲荷崎みたいな強豪、地道な努力だけで主将になれるわけが無い。きっとそれ相応の何かを持っているから北はキャプテンになれた、任された。チームを纏める、或いは仕切り直す為の冷水、と言ったところでしょうか』

「当たりや」

……この人、案外子供っぽい所もあるんだ。

『まぁでもそれだけじゃここに立てない。北はウィングスパイカーでしたよね。そうだな……スペック的に言うなら青城の花巻、もしくは音駒の海、オールラウンダーに近い選手ですね。』

「せやな。お前の観察力には恐れ入るわぁ」

"本人はな、自分のこと凌ぎ役や言うてんねん"

『凌ぎ役……北らしい謙虚な考え方ですね。北がいるからこそチームがバラバラにならずに最大限機能するんでしょう。いいですね、白鳥沢とは違ったチームだ』

「鷲匠先生は牛島一本で行くみたいやな。それもまた策の一つや。色んな個性があって、色んな戦術があって、色んな勝ち方がある。スポーツってそこがおもろいんとちゃうかな」

全部同じようなものだったら退屈してしまう。たくさん種類があって、自分にはないものがあるから楽しい。追い求めたい

『そうですね。』

あ、研磨のツー。やりおったな研磨ァ……虎って奴(山本)もパワーいいな。2年でエース、こりゃ期待されてんなー。でもやっぱりレシーブのレベルの高さよ。みんな相当練習したんだなー特にリベロの夜久。護りの音駒でリベロ……守護神じゃねえか

『あ、勝ちましたね』

「マネージャーのアドバイスのおかげやな！」

『いえいえ』

っと、次は……うわ

〈白鳥沢〉