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【99】彼の為に ページ49

Aside



「で、何会議とかしてんの?馬鹿なの?」



かかってきた一本の電話。
取った瞬間に聞こえた声は

恐怖だった。

低く淡々としたそらるさんの声



「内原くんから全部聞いてるから言い訳は無し」
『内原…!!』
「内原くんはいい行いをしました。いい子に三人であと二日!!寝てなさい」



…電話が切れてまふさん達と目を見合わせる。

そこで悪知恵が働くのが人間だ。

内原はさっき帰った。
今日はもう来ることはない。



「…会議じゃなければ」
「…男子トークなら」
『…いいですよね?』


「「うん」」



うつ伏せになって普段は話さない話をしよう。
その思いはお二方も同じようだった。

好きな女性のタイプや仕草。
男ならではのくだらない話

何気ない話が楽しくて笑みと同時に頬に涙が流れた。




「どうしたどうした、」
『いやっ…嬉し泣きです』
「まだまだ子供だな!!」
『うるさいです…』



ポンポンと心地よく叩かれる手も
溶けるかのように滲みる笑顔も
いつもより温い温もりも



ずっと、この状態が続けばいいのに。





______


米津 side


「寝顔は出会った頃と同じ。可愛いんだよな」
「はい。でもどんどん成長してて少し寂しいような…」


横でよく眠る弟子。少しの熱が間にある「年齢の壁」を打ち破ってくれたような気がした。

「そろそろ寝ますか」とまふくんと同時に布団に潜り込む。

こんなに楽しいこと、今まであっただろうか。

逃げ込んだトンネルの先がこんなにも美しくかがやかしいものだったなんて。
思い出したり、未来を考えるだけで頬に笑みが浮かんだ。

この先、一体どんなものが待っているのだろう
ピースはどこまで突き進み進撃していくのだろうか。





「楽しみだな」
「ええ。頑張って生きていかないと。」




「だれか」の為ではない。横で寝ている彼のために。

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雨音(プロフ) - 柊さん» ありがとうございます!がんばります!! (2020年2月22日 22時) (レス) id: 36e1edc774 (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白いです!応援してます! (2020年2月22日 19時) (レス) id: 6c7d5f5114 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - らんさん» 運命ですね。 (2020年2月9日 21時) (レス) id: 36e1edc774 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 私の学校に 加藤 晴也 って名前の人いる! (2020年2月9日 18時) (レス) id: 665c5b97f1 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 蒔さん» ご拝読ありがとうございます!頑張ります!! (2020年1月21日 14時) (レス) id: 36e1edc774 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨音 x他1人 | 作成日時:2019年12月27日 16時

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