【77】ご縁玉。 ページ27
A side
口で溶けるチョコが甘い。
けどそれがいつもより美味しく感じるのは
きっと、友人と食べるから
『美味ｯ…』
「いや何個目だよ」
「三つ目」
「くろちゃんに頼まれてた分は？」
『内原のです』
「一個くらいあげようよ」
『嫌です』( ･᷄ὢ･᷅ )
だって、ねぇ？
僕のお金だし、チョコバナナだし、
『くろさーん！』
名前を呼ぶと猛ダッシュして僕の方へ来る。
が、途中で僕の手に袋がないのを知ると
少し怒ってる
ふふ、ちょっとかわいいな…なーんて
「わしのチョコバナナ！！！」
『知りません』ﾓｸﾞﾓｸﾞ
ぴょんぴょんと跳ねてるがまっっったく、届いていない
『猫じゃなくてうさぎじゃないんですか』
「歯、食いしばれ！！！」
すると横の内原が耳元で「もしかしてさ、ピースだったりするの？」と言われ、自分で耳が赤くなるのと謎の高揚感を感じた
『な、なんで？』
「やっぱり、嬉しそうだなぁ笑」
『ばｯ！？そんなんじゃねーし』
クスクスと笑われ
絡むと「Aくんがいじめてる〜」と
米津さんがイラつく棒読みでイジる
いやぁ、…やめましょ？
「じゃあ、皆さんは
まふまふさんとか、米津さん？」
『…わかってんだったら少しは喜べよ』
「そーだそうだ！」
天月さんが俺の肩を組み
ヤジを入れてる。
ヤクザみたいという感想は心にしまおう。
「同じ人間じゃん。」
『そうだけども』
そんなたわいのない話をしながら
神社の階段を登る。
少し外れの方。
古い趣のある神社。
大木の幹の周りには五円玉の形をした木の机。
そこに表札のような大きさの板が貼られていてそこには沢山の著名人の名前。
「芸事、芸術の神様が祀られてるって、た父さんが言ってたんだ」
内原が「ならいい所がある」って、
案内してくれた。
内原は頭が良くて、知識もあって。
すげぇやつで。
『お前凄いな』
「父さんが演劇プロデューサーをしてるから、よく来てたんだ」
今年はお父さん仕事で来れなかったけどね
と、笑った。
少し、寂しそうに。
そういえば、内原前、「漫画描いてるんだ」って、言ってたな。
懐かしい、 楽しかった思い出 が
思わず目頭が熱くなり、
空を仰いだ。
するとそれに釣られて、そらるさんも空を仰いだ。
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雨音(プロフ) - 柊さん» ありがとうございます！がんばります！！ (2020年2月22日 22時) (
レス) id: 36e1edc774 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - とっても面白いです！応援してます！ (2020年2月22日 19時) (レス) id: 6c7d5f5114 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - らんさん» 運命ですね。 (2020年2月9日 21時) (レス) id: 36e1edc774 (このIDを非表示/違反報告)
らん - 私の学校に 加藤 晴也 って名前の人いる！ (2020年2月9日 18時) (レス) id: 665c5b97f1 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - 蒔さん» ご拝読ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年1月21日 14時) (レス) id: 36e1edc774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 x他1人 | 作成日時：2019年12月27日 16時
