Story29 異変 ページ30
その後、食堂で昼食を取った。
...豪炎寺が居ないことと、鬼道の様子がおかしいことを除けばいつもと同じ通りの昼食だった。
円堂「これ美味いな！」
杏奈「喜んで貰えて嬉しいです。今後のメニューの参考にしますね」
つくし「豆腐ハンバーグ好評ですね〜！カロリーも抑えられるし、いいですね！」
いつも通り、何気ない会話が食堂を暖かく包んでいる。
...鬼道と一星の周囲を除いて。
二人の距離は当然だが...誰よりも離れていた。だが二人が漂わせる冷たい空気はこの食堂では異質だった。
理由は明確だった。
貴方「鬼道...一星の件で何かあるなら、いつでも協力するからきちんと言いなさいよ。これはチーム全員が真剣に考えるべきことよ」
鬼道「...重々、承知している」
食べ物までまるで冷え切っているように感じた。
...次戦まで時間が無い。この状況で、いいのだろうか...？
そして、何事もないまま...第2回戦前日夜を迎えてしまった。
ー個室ー
第2回戦の相手は確定した。
オーストラリア。一星によれば、強硬な攻めが特徴のチームだが...
嘘だった。情報規制の中オーストラリアの情報を得られたのは運が良かった。
コンピューターの大手製造企業の当家...神道財閥は、日本選手の娘を持っているからという理由で現在サッカー用の管理CPは、神道財閥系列の企業が作っている物なのは間違いないが、神道財閥の大型コンピューターにそのCPの情報は記載されていない。つまり、管理外にあるという事だ。
だが、得られる情報には限りがあり、オーストラリアはトリックプレイが得意なことと、それだけしか分からず、詳細な戦術は不明なまま。
だが...オーストラリアには勝たなくては。そう思った時、ドアがコンコン、と一定のリズムで叩かれた。
貴方「...鬼道？」
今の叩き方は鬼道かな、と直感的に思った。
鬼道「ああ。夜遅くにすまないな。邪魔してもいいだろうか」
貴方「やっぱりね...別に用も特にないし、いいわ」
鬼道「すまないな」
内鍵を開けてドアを引くと鬼道が立っていた。
貴方「どうぞ」
さすがに異性のベッドに座らせるのは如何なものか、と思い自分が普段使っている椅子を引き、ベッドの前に持ってくる。
貴方「それで、要件ってな...」
本題に入ろうとした矢先、鬼道が体を引き寄せ、抱きついてきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yuki(プロフ) - 水姫さん» ありがとうございます！出来るだけ早く更新できるよう頑張ります！ (2019年3月29日 21時) (
レス) id: 5def7a72e6 (このIDを非表示/違反報告)
水姫 - 凄い面白いです ！早く続きを読みたいです!! (2019年3月29日 21時) (レス) id: c8e9b80948 (このIDを非表示/違反報告)
Yukinko(プロフ) - 一郎太☆さん» ありがとうございます！更新ペースも遅く駄文が多いですがぜひこれからもよろしくお願いします！お友達...！はい是非...！ (2019年3月2日 23時) (レス) id: 5def7a72e6 (このIDを非表示/違反報告)
Yukinko(プロフ) - 未來さん» そうなんですか〜！ぜひ読んでみたいです！ (2019年3月2日 23時) (レス) id: 5def7a72e6 (このIDを非表示/違反報告)
一郎太☆ - この作品を読んでみて、Yukinkoの作品を好きになりました！僕と友達になってください><(僕は女です・・・) (2019年3月2日 18時) (レス) id: 044dccd2bc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
