Story20 零度 ページ20
金雲「あ、それと...氷浦くん、神道さんと交代です」
貴方「このタイミングで、ですか？」
金雲「あなたは、この試合の真実を見抜いている。力になると思いますがねぇ？まさか、気付いてないわけはないと思いますが...」
...力になれる？
該当することはただ一つだけだった
貴方「分かりました。あなたの思い当たることと同じかは分かりませんが...」
金雲「それで結構です。違う時はまたベンチに戻します」
貴方「左様ですか...氷浦くん、あとは任せてくれるかしら？」
私が氷浦に言った時、笛の音が鳴った。
ハーフタイム終了だ。
審判が電光掲示板を持ち、日本代表の2名の選手交代を告げる。
10→9と、7→16だった。
氷浦「神道さんなら、任せられます！中盤頼みましたよ！」
パチンとハイタッチを交わし、フィールドに入る。
鬼道「やっと来たか」
待ちくたびれた、と言うように鬼道が言う。生憎、私と鬼道は隣り合わせのポジションだ。
貴方「別に、来たくなくて来なかったわけでは無いのだけれど」
鬼道「それもそうだな。だが、俺の今の試合展開を理解してない等の理由でついて来れませんでした、は通じないぞ」
豪炎寺の事もある。今は余裕がない。
貴方「当然よ」
そして、試合再開の笛が鳴る
韓国ボール。それをMFの明日人が取り、鬼道にパス。そして鬼道からあるひとつの指示がでる。しかもハンドサイン。左手で指示先が私であることを指し、右手で前にいけと指す。
だが私には伝わる。恐らく他のメンバーなら不動だけなら伝わっているだろう。
なぜなら帝国で使用されているハンドサインだったからだ。日本代表のではなく、帝国のもの。これなら相手も知るはずがない。
予想通り敵は鬼道の信号の合図の意味がわからなかったのだろう。無視した。
すんなりと前線に上がれた。無防備なことだ。
鬼道「必殺タクティクス、柔と剛！」
灰崎が突破し、ボールが最前線の私に回る。
灰崎「神道！」
星章で慣れた荒いパスを軽く受け、ゴールに向かって進む。
ソク「後半から投入された選手だ！気を付けろ！」
CPはそう指示するが、どうやらGKは私が女であることを理由にかなり舐めているらしい。
貴方「男女混合競技のスポーツって、女子が不利だと扱われやすいのよね...困っちゃうわ...。全く、世界に向けて特訓したのは豪炎寺だけじゃないのよ！」
季節外れの冷気に、フィールドが驚嘆する。
全て私の力だ。世界に対峙するための。
貴方「ブリザードダスト！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yuki(プロフ) - 水姫さん» ありがとうございます！出来るだけ早く更新できるよう頑張ります！ (2019年3月29日 21時) (
レス) id: 5def7a72e6 (このIDを非表示/違反報告)
水姫 - 凄い面白いです ！早く続きを読みたいです!! (2019年3月29日 21時) (レス) id: c8e9b80948 (このIDを非表示/違反報告)
Yukinko(プロフ) - 一郎太☆さん» ありがとうございます！更新ペースも遅く駄文が多いですがぜひこれからもよろしくお願いします！お友達...！はい是非...！ (2019年3月2日 23時) (レス) id: 5def7a72e6 (このIDを非表示/違反報告)
Yukinko(プロフ) - 未來さん» そうなんですか〜！ぜひ読んでみたいです！ (2019年3月2日 23時) (レス) id: 5def7a72e6 (このIDを非表示/違反報告)
一郎太☆ - この作品を読んでみて、Yukinkoの作品を好きになりました！僕と友達になってください><(僕は女です・・・) (2019年3月2日 18時) (レス) id: 044dccd2bc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
