【kyrt】俺の友達がおかしいんです

謝らないと(キヨsaid) ページ25

とりあえず帰ってきた。

レトさん…



キヨ「………あ。」


ポケットに手を突っ込むとあるものに触れた。
俺はポケットからある小型の箱…





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盗聴器を取り出す…


キヨ「……こんなん…いらねぇよな。」



そう言って俺はその箱を水で濡らしてゴミ箱に捨てた。

何でこんなものを持っていたか…？


………まぁ、レトさんの部屋とかに仕掛けようかな…とか考えたりしたんだけど…

これ以上迷惑はかけられないよな…



キヨ「好きだからこそ…出来ないことってあるんだな…」



レトさんは俺のことそういう目で見てないんだよ…
いい加減…諦めろよ…



キヨ「あ、そうだ…今日のこと謝った方が…」


そう思って反対のポケットからスマホを出す。


…が、

スマホを掴んだ手が止まった。

待て、今謝って大丈夫か…？
レトさんは今…多分混乱してる…そんな時に謝っても…

余計困らせるだけなんじゃ…


やっぱり夜に送ろう…
夜ならレトさんも落ち着いてるよな…



〜〜夜〜〜

キヨ「え、えっと…まずどうしよう…」


とりあえず『レトさん』と送ってみた。
大丈夫かな…

数分後、既読がついた。

レトルト『どうした？』

キヨ『いや、今日はいきなりごめん』

レトルト『何が？』


何が…何がと言われるとなんて言えばいいんだ？

とりあえず…俺が好きって言ったことでレトさんを混乱させたわけだから…


キヨ「なんか…謝りたいことたくさんある気がしてきたな…」


何回か考え直して送信した。
すぐ既読がついたからずっと待っててくれたんだろうか…



そうだとするとなんだか嬉しい…



レトルト『気にせんでええよ。』



キヨ「…っ」



そういうこと言われちゃうとなぁ…


レトさん誤魔化すの上手いから気にしてるようでも分かんねぇし…




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あぁ！もう！おわりおわり！！


分かんねぇことでこんなに思い詰めることねぇんだよ…
確かにレトさんに迷惑かけたけどレトさんは俺と話来てくれるじゃん！
一緒に実況もやってくれるだろ…レトさんなら…。


キヨ『分かった』


レトさんに返信したが…

変に素直だな…今日の俺…
そう言えばレトさんには迷惑かけてばっかりだな…


キヨ「寝よ…」


このあと、ベッドに入ってもなかなか寝れなかったのは当然のことだ…

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