[夢色パティシエール]お菓子も恋も甘くなくちゃ！ 5

またまた ページ43

美「さあ、残す勝負はチームいちごの安堂くんとチーム天王寺の瑠衣さんの対決となりました」

玲二のクロワッサンは得意のチョコレートにしたらしい。安堂はと言うと…

ア「なるほど、ここで北海道産の小豆を持ってきましたか」

美「それでは、最終試合結果は」

パリ理事長 安堂

日本理事長 安堂

イタリア理事長 安堂

美夜父 安堂

アンリ先生 安堂

瑠「！！そんな…俺がストレート負けするなんて」

貴「仕方ないよ…チョコレートと餡子じゃ、やってる年数が違うもん」

瑠衣がチョコレートを始めたのは中学生から、対して安堂は生まれた時からずっと餡子に関することをまじかで見てやって来た。

貴「この勝負は仕方がない」

私がやっても負けてたかもしれない。

客席はこの結果にザワつく。

ル「また、同点引き分けや」

小「もー、ここまで来たらどっちも優勝でいいのに〜」

先生達による審議が長く続く。私たちはそれをジッと待つ。

ア「審議の結果両者ともに優勝とも考えたのですがーーーやはり勝敗を決めたいと思います。再試合は代表戦とします。1時間の休憩後再開したいと思います」


貴「代表戦かー」

麻「私はAがいいと思うわ」

貴「え！私！？」

瑠「そうだな。」

玲「俺も賛成だ」

貴「でも私…作るものが」

ない。私にはいちごちゃんや麻里みたいにこれが得意！というものが無い。そう考えるとつくづく自分はつまらないなと、そう実感する。

麻「なら、アンリ先生が昔Aに作ってくれたシフォンケーキは？」

貴「シフォンケーキ…か。あの塩が入ったやつか…私は好きだからいいけど好みが別れるからな〜」

麻「じゃあAなりにアレンジすればいいじゃない」

瑠「そうだよ。A嬢が弱気なんて珍しい」

玲「悔いのないように頑張ってこい」

貴「みんな…わかった。私、頑張ってくるね。ここまで来たことが無駄にならないように」

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