[夢色パティシエール]お菓子も恋も甘くなくちゃ！ 5

終盤 ページ35

シ「A、ほんとにアンリのことが好きなのね〜」

ソ「あーあ、つまんねぇ」

貴「そりゃあまぁ…ソルトそんな事言わないで」

シ「浮かれてばかりいてはダメよ。明日は決勝戦があるんだから早く寝ないと」

時刻はとうに０時を回っていた。

貴「そうだね。」

私はそのままベットに入りぐっすりと眠った。


貴「はー…よしっ」

私は思い切り自分の顔を叩く。

麻「珍しい…そんなに緊張しているの？」

貴「まー。いちごちゃんの成長が怖くてね…それにこの試合だけは負けられない」

ア「只今から世界ケーキグランプリ決勝戦を始めます」

会場の中からマイクを通したアンリ先生の声が聞こえてきた。

ア「まず、チームいちご」

いちごちゃん…日本では勝てたけどここに来てから勝ち続けてきたからいちごちゃん達はここにいる。正直この勝負どうなるか分からない

ア「続いてチーム天王寺」

私たちは床下から一気に上がってくる。私の目に会場の明るい電気が差し込んでくる。

ア「テーマは一家団欒です。チョコを使ったアントルメと温かいものと冷たいものを使った皿盛デザートを作ってください。それでは調理開始！」

私たちは調理台へと着く。このテーマは麻里が予想していたテーマのうちの一つだったので私たちは迷わずに着いた。私と麻里は皿盛デザート担当。玲二と留衣はアントルメ担当。いちごちゃん達は樫野と安堂がアントルメ、いちごちゃんと五月が皿盛デザート…これも私は想定していた。

私は得意のテンパリングを行っていく。

貴「よし、温度は大丈夫」

麻「ビスキュイもうすぐ出来上がるわ」

私はチョコレートソースが入ったベニエ担当。麻里はスフレのような生地で作ったビスキュイの上にバナナとココナッツのトロピカルアイス。そしてその上にはバナナとキャラメリゼのコンポート1番上にはチョコレートのフワフワムース。

貴「よし、完璧！」

いちごちゃん達の皿盛デザートは私たちと逆でアイスを上にして中に温かいソースを入れるタイプらしい。

麻「あっちも完成ね」

玲二と留衣は上にマカロンが乗ったアントルメを作っている。洋のアントルメだ。一方樫野達は抹茶を使った和のアントルメを作っている。

ぴーーーーーっ。

美「ここからの司会はこの小城美夜が担当します。これより試食に入ります。」

アントルメ審査→←デレ...？

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