この学園には女子にモテる女子がいるとか。

心の痣 ページ34

傷はお風呂に入れば少ししみるし
治りかけの痣は痒くて仕方なかった

初めて骨にヒビが入っていたけどそこまで痛くなかった

包帯は臭くなるから嫌いだししたいものではなかった

自分の家の方が臭いのになぜだろう

「善逸お風呂上がったよ」

家から持ってきた少し汚れたパジャマを着て善逸にそういった

「お前なんで平気な顔してんだよ」

お風呂から上がった私を見てそう言ってきた

善逸の特徴的な眉が寄っていた

「なんでって辛い顔してたって周りに迷惑でしょ。」

「だからってお前一人で抱え込むことないだろ！」

じゃあ貴方に私の父親をどうにかできた？

周りに話してこの辛い思いを消せた？

家に帰れば少しの安心も楽しさも消えた

「アンタになにができるの」

「ご、ごめん…」

「なんで謝るの？」

「いや、今まで何も知らなかったし力になれなかったのに今更こんなこと言ってごめん…」


なんで関係のない貴方がそんな辛い顔をするの

あぁ、そうだ関係のない貴方を巻き込んだのは私だった

「こっちの方こそごめん。ほら湯が冷めるぞ早く入ってこいよ」

「あ、うん…」

善逸は着替えを持ってお風呂に行った


寝ようと思った時台所の方に目が行った

今朝渡したお弁当箱が２つ並んでた。

「善逸はともかく、あいつも食べてくれたんだ」

寝る前に少しだけ安心したよ。

お弁当箱を洗って寝る事にした。

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