【ヒロアカ】失敗作？上等や！！ (ページ2)

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＃失敗作ページ2

事の始まりは、中国軽慶市
"発光する赤児"が生まれたというニュースだった。

以降、各地で「超常」は発見され原因も判然としないまま時は流れる。

いつしか「超常」は「日常」に･･･

「架空」は「現実」に！！！

世界総人口の約八割が何らかの"特異体質"である超人社会となった現在！混乱渦巻く世の中で！かつて誰もが空想し憧れたひとつの職業が脚光を浴びていた！！

その名も･････････

___________ヒーロー！！！！

〇

『･･･相変わらずでっか』

ヒーローを目指して早数年。その夢を叶えるため、成績底辺なうちが必死に勉強して合格した雄英高校。

そこらの会社のビルにも負けず劣らんそのデカさ･･･そんなでかうてどないするん。

校門(もはや校門でもなんでもない。でかすぎるやろ)の前で突っ立っとるうちを見る視線がぼちぼち痛くなってきたので、学校内に入る。

下駄箱に貼ってあったクラス表の中からうちの名前を探す。そこには、何年ぶりかに聞く(いや、この場合は見る？)片割れの名前もあった。

『･･･アイツびっくりするやろうな』

なんて考えながら、長い廊下を歩く。やっとついたうちのクラスのドアはとんでもなく大きかった。

そんなドアを躊躇なく開ける。なんか喧嘩しとる2人組がおったけど、無視して席順を見た。

ありゃ。

轟同士で後ろ前の席になると思っとったけど、ちょうどアイツが1番後ろの席でうちが1番前になっとる。なんや、反応見れんやん。

と、少しがっかりしながら席に座った。暇やし、お隣の男子とお喋りでもしようかな～なんて、思っとった。

「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。ここは･･･ヒーロー科だぞ」

『･･････なんやアイツ』

芋虫のような格好をしとるやつを見て、思わずそう呟いてしもうたのは仕方ないと思う。