逃げろ、三分前の自分 ページ27
(眠いなぁ)
軽くあくびをして、私は指定された教室に向かう
実は昨日、あまり眠れなかった。
それは、私のトラウマである
体育委員会委員長七松小平太先輩から
追っかけられる夢を見たから。
アレはとてつもなく怖い夢だった
寝たら追いかけられると思うと、目を瞑ることも出来なかった
少しでも気を紛らわそうと、持ってきていた飴玉を
全然舐め切っちゃったし
本当に恐ろしい。
今歩いていても、足元がふらついて倒れそう
ワケを話して自室で少し寝ようとも思ったけど、
理由が理由だから、言いづらい。
『先輩がトラウマで寝られませんでした』なんて
まず、言えるはずがない。
私は、眠気を我慢しながら、改めて教室に向かった
・
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・
『よぉっ!元気か!?隈が出来てるぞっ!』
やっぱり、戻っておけば良かった。
あの時部屋に戻って、さっさとて寝おけば……
なんで戻らなかったんだよ自分
バカなのか?普通戻るだろ、おい
なんで?なんで戻らなかっ……
「んぉ?眠いのか?授業中寝たらダメたぞ!!」
声が無駄にでけぇ七松先輩は、私の間近でそう叫ぶ
どうも、監視役に六年生が着いてしまったようだ
七松先輩の後ろには、
飴玉をくれた、最高峰に優しい先輩がいて、
よく見ると、その先輩は小さく手を振っていた。
・
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私は、斎藤先輩の横で教科書を開くも、前の方から
視線を感じ、授業に集中出来ない
視線の先を確認すると、七松先輩が
とてつもない満面の笑みでこちらを見ていた
(正夢になりませんように)
私がそう願った瞬間、七松先輩がドタドタと歩いてきた
(やっべ、フラグ立てちゃった)
そう思って肩を竦めると、七松先輩に声をかけられた
「分からない所があるのか?見せてみろ、教えてやる」
先輩はそう言って教科書を取ると、『どれだ〜?』
教科書とにらめっこし始める
「あ、あのっ、今のところ分かりますから……
ありがとうございます…」
特に分からない所は無かったのでそう答えると、
七松先輩はニカッと笑って『なら、また聞け!』
と言ってくれた
どうも、私は先輩に対して勝手な嫌悪感を抱いてた
だけなのかもしれない
『出来るだけ会わないように』なんて思っていた
自分が恥ずかしい
そんな事を思っていると、授業終了の鐘が鳴った
すると、先輩は大きな声で『律!走りに行こう!』
と言いながら私を担ぎ上げる
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きっと、先輩は私の永遠のトラウマ
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ユリリン - わかりました。気長に待つことにします。無理せず書いてください。続き楽しみに待っています。 (2019年11月17日 9時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
焼きもろこし(プロフ) - ユリリンさん» お話がいっぱいになり、続編を作ろうかな?と思ったのでタイトルも変えちゃいました!(●´▽`●)__続編のためにお話を少し書き進めたいので更新が遅れると思います、ごめんなさい!(--;)急ぎで書きますので、気長にお待ちいただけると幸いです\( 'ω')/ (2019年11月16日 15時) (レス) id: 64f6e97c25 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - タイトル変えたんですね。更新楽しみに待っています。続きがんばって書いてください。 (2019年11月16日 14時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - 更新されたんですね。待ってました!焼きもろこしさんの思う通りに書いてください。私のリクエストはスランプや困ったときに使ってください。また案が浮かんだらリクエストしてもいいですか? (2019年11月11日 9時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
焼きもろこし(プロフ) - ユリリンさん» やっと更新が出来ました!(●´▽`●)……ですが、せっかく頂いた案で書けませんでした…ごめんなさい!(;A;)/少し書く内容が浮かんできたので、別の話で改めて使わせて頂きます!(´∀`)/いつもありがとうございます! (2019年11月9日 22時) (レス) id: 64f6e97c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:焼きもろこし | 作成日時:2019年6月29日 7時