【忍たま】チビになったけど飴舐めるわ

懊悩焦慮ｰ（ｵｳﾉｳｼｮｳﾘｮ） ページ21

(だっるい)



しばらくご飯を食べていると、突然先生らしき人が

私達をじどーっとした目で見てきて、勝手に話を

始めた



｢皆さんで仲良くお食事ですか〜？

いやいや〜、かなり遅いですねぇ〜

い組の子達は早く食べ終わって予習復習をしているのに｣



やけに脂ギッシュな先生はそう言うと、

嫌味な笑みを浮かべて、私に対してなのか、また、
口を開いた



｢それにしても学園長先生は、

どうして真城さんをろ組にしたんでしょうかねぇ〜

真城さんのように優秀な子なら、い組に入れば、

もっと、も〜と優秀な子になるだろうに〜

ろ組入ったら、明るい真城さんも暗〜い気味の悪い子に

なってしまいますよ｣



油先生がそこまで言うと、

土井先生がドスドス近づいて来て怒鳴り始めた



｢安藤先生！どれだけ、自分の担任している子達に

自信があったとしても、言い過ぎです！！

それに、真城にも、ろ組の子達にも、斜堂先生にも

とっても失礼です！！｣



土井先生は顔を真っ赤にして、ギザ歯を出して叫ぶ

でも、安藤先生は全く動じずに、

『勝手に人の話を聞かないでくださいよ』と言った

それに対して土井先生はもっと怒ってるけど、

安藤先生は気にせずに嫌味を言い続ける。

他の生徒は呆れているのか、慣れているのか、

気にせずにご飯を食べている。



本当の本当に面倒な人しか居ない

・

・

・

作兵衛 said



左門と三之助を連れながら食堂に来ると、

中で土井先生が安藤先生に文句を言っていた

俺達は、いつもの事だろうと思って飯を選ぶ



｢真城さんだって、本当はそう思ってるんじゃ？

優秀ない組に来たかったでしょう？｣


安藤先生の声が聞こえ、俺は耳を傾ける



｢別に私、優秀じゃないです｣


｢そんなはずないでしょ〜？

訓練では、山賊をいとも簡単に……｣



｢私は、相手の心理を利用したんです

相手は子供なんかに負けないと思ってるでしょうから

そこをついて、勢いだけで向かって行ったんです

相手が良かっただけですけど、簡単に通れました

それに……｣



真城は、そこまで言って溜息をついた

安藤先生は『それに？』と真城の言った事を聞き返す



｢それに、私なんか、い組に向きません

言い方が悪いかも知れませんが、

人の個性を、素晴らしい程ねちっこい

たくみな話術で話す事なんて、私に出来ませんから｣



そこまで聞いて真城に目を向けると、真城は、

中在家先輩バリの引きつった笑顔を先生達に向けていた

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