あたしだけをみて (ページ4)

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いつもとは違うちょっと高めなオシャレなホテルの一室で先生と交じり合った。

交じり合っている時に先生のは左薬指には指輪が光っていた
あたしがあと10年早く先生と巡遭(であ)えたなら、私が先生の隣にいられたのかな？

私が明日、卒業したらさ生徒(こども)扱いはもうしないよと約束してよね

｢今日までありがとう｣と先生はいい荷物をまとめる

私はずっと迷っていた最後にずっと想っていたことを言うか言わないかとね

｢じゃあね。明日の卒業式でまた会おう｣にっこり笑ってドアに手をかけた瞬間

”行かないで志麻くん、ここでキスして＿。”

いつもより大きな声で驚く手を握りしめキスをする

彼に気づかれなかったミルクティーベージュカラーの髪が揺らぎ

先生は大きく目開いてこう言った

｢髪色可愛ええな＿＿＿＿。｣

やっとあたしのこと言ってくれた
やっと気づいてくれた

『せんせっ！すき』

今の私の顔はぐちゃぐちゃだろう
ゴツゴツとした手で私の涙を拭いながらいつもとは違う優しい笑顔でね

今日も長く引き止め、午前0時ヒールを揃えて
幼き心を卒いで
ドアが閉じてからまたキスをし

今夜、あの女(人)から奪った志麻くんに抱かれ
そして口虚(うそ)をまた抱く＿＿。