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「っおい!!!!何やってんだよ!!!」


私は驚いて包丁を落としてしまった

『なんですか…?』

暗くて相手の顔が見えなく凝視していたら
男の人が近づいてきた

「いや、なんですかぁ?ちゃうねん
今タヒのうとしたやろ」

『そうですけど…』

「あかん!!!
警察呼ばんからはよ家帰り??」

『家に…居場所がないんです。
だからタヒのうとしたんです。
お兄さんこそ帰った方がいいですよ
もう2時ですから』

私は腕時計確認して時間を知らせても
そのお兄さんは帰らなかった

「俺が帰ったら君は胸に包丁を突き刺してタヒぬんでしょ?
家の居場所がないんでしょ?
じゃあ…うちにおいでよ
居場所ならいっっくらでも作ってあげる
ほら君のタヒぬ理由はなくなった〜」

『選択肢YESしかないんですか…』

「このまま連れてったら誘拐〜だとか監 禁〜とか言われそうやからさ
君の思うことを言ってちょうだいよ」


私は正直悩んだ
今タヒんだ方が楽だ
痛みに耐えるだけだから

でも、このお兄さんといたら楽しそうだと心の中の誰かがそう言う

タヒんだ後はどうなるのか誰も知らない未知の世界。
このままお兄さんに着いていけば違う世界を歩めるかもしれない
私の人生の色が着くかもしれない

その可能性を1%でも信じて……

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作者名:佐々木 | 作成日時:2020年10月9日 11時

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