君が好き。〈stpr 短編集〉

なんでそんなこと言うの【青】 ページ4

*


「ねーころちゃん」

「なに」

「こないだね」

「あ、それ長いパターンでしょ
僕編集しなきゃだからまた後でね」

そう言って作業部屋に入ってしまう彼氏。


私、彼女なんですけども。
いや私だって 仕事より私の話を聴いてとは思ってないの。
私の話から逃げる為に仕事を言い訳に使うのが悲しいの。

「確かに喋り始めるとついつい長くなっちゃう癖はあるけど...ころちゃんがニコニコ聴いてくれてたからそうなったのに。あんまりだぁ」

A莉犬くん、またころちゃんが話聞いてくれないんだけど🥺
莉犬くんまたか〜、じゃあAちゃんが怒ったフリして「莉犬くん家に行ってくる」って言ってみれば?
Aそれ言ったらどうなるの?
莉犬くんころちゃんもちゃんと話聞いてくれるようになると思うよ
A言ってくる!


次回、ころちゃんの作業部屋に凸ります。

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