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莉犬くんside
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数日前からインターンにやって来たA。
最初は凄く緊張してたけど、今じゃ子犬のように慌ただしく社内を駆け回ってる。
まぁ俺のせいでもあると思うんだけど。
「A〜〜A〜?あ、いた。」
今はさとみくんと一緒にいた。どうやらAにホラーゲームの実況の出来を確認して貰ってるみたいだけど。
「なんか近くない?」
怖がって後ずさりするAに、さとみくんは肩を抱き寄せて逃げられないようにしてる。反応を面白がってなんだろうけど。
「さ、さとみくん流石にもう無理です!これ以上見たら気絶します…!」
「気絶したらお姫様抱っこで介抱してやるから大丈夫だって。ん?莉犬、どうした?」
「Aのこと探してただけ。さとみくん、Aのこと離して。」
若干しかめっ面でそう言うと、さとみくんはニヤニヤしながらAを離した。
「ふぅーん、A確認ありがと。莉犬のとこ行っていいよ。」
「はい……莉犬くんは、どうかしましたか?」
どうもこうも、ただAが他のメンバーと距離近いの嫌なんだよね。なんとなくだけど。
だからいつもAは他のメンバーと俺の間を行き来してんの。
ね?俺のせいでもあると思うでしょ。でも、つい、ね。
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作者名:日菜 | 作成日時:2022年1月27日 17時