オレンジ色の太陽

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博「大丈夫だから頭あげて、！全然怒ってないよ。」



博はAの顔を笑顔でうかがいながら言った。Aは、ゆっくりと顔をあげ博の次の言葉を待った。



博「でも、その事健は知らないでしょ？気付いてたかもしれないけど、Aちゃんに距離置かれてから、健、すごい悲しそうにしてたよ。そういうことだったなら、伝えた方がいいと思う。健が、同じように思ってるんじゃないかって思い込んでるかもしれないけど、健は全然そんな風に思ってないと思う」



博の素直な言葉がAの胸にスッーっと入った。すると、突然勢いよくドアが空いた。
___________健だった。



健「……………長野くん、Aとなにやってるの？」



健のあまりに低い声にAは少し恐怖感を覚えた。



博「そんな心配しなくても大丈夫。ちょっと話してただけだよ。じゃあ、あとは2人で頑張ってね」



博は、そうAに声をかけて部屋を後にした。博がいなくなった後、2人の間にはしばらくの沈黙が続いた。その沈黙に耐えられなくなったかのように、Aが話し始めた。



『…………ずっと距離取っちゃってごめんなさい。』

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