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「A！じゃーね！」
「うぃーっす」
瑞希と別れて家を目指す。そういえば今日バイトがあったような……。もう空は夕焼け色になっていて、太陽の光が目に染みた。
「はー……あ、今日コネシマさんに会ってないやん」
いつもは真っ直ぐ家に帰ってゲームを起動していたが、今日はそうじゃない。かといって今日が楽しくなかったわけではないが。
瑞希との対決は１２勝１敗で僕の勝ちだった。アイツやるなら極めろよ……。
「あれ、鍵どこ行ったっけ」
ポケットに手を突っ込んで鍵を探す。こういう時って、いくら自分の家の前だとしてもちょっと怪しく見られないか不安になるんだよなぁ。
ガチャッと音がして扉が開く。真っ先に目に入ったのはいつもは無いはずの一足の靴。
「うわぁ……」
最悪だ。帰ってきていたのか。しかしその靴を見て少し安心する。黒く、かかとの高い女物のソレに、帰ってきているのは母親だということが分かった。
自分の部屋に行くまでに必ず母の居るであろうリビングを通らなくてはならない。それが酷く面倒くさかったが、このままここに留まるわけにもいかない。意を決して一歩踏み出した。
「…………母さん、帰ってたん――」
「うるさいッ！！」
真横で何かが割れる音が聞こえる。恐る恐る音がした方を見ると、僕の気に入っているマグカップが、割れていた。あーあ。アレ瑞希とお揃いで買ったものだったのに。
「今仕事してるの見てわからんの！？気が散るから喋らんでよ！！」
そう言って頬を殴られる。前回帰ってきたときは「せっかく母親が帰ってきたのに何も言わんの、頭可笑しいんやないの！？」なんて言って殴ってきたくせに。言ってること違うじゃん。
殴られた頬に熱が集まる。それとともに痛みもじんじんと感じるようになってきた。しかし、まだいい方だ。これが母親じゃなく、父親だったらこれでは済まないだろう。
「もう……！アタシを怒らせないでよ！」
『怒り』ってアナタの感情でしょ？怒るも怒らないもアナタの勝手だと思うんだけど……。そう思うも口にはできず、抵抗もせずただただ暴力を受け入れる。抵抗をしようと思えばできるだろう。なんせ僕は『男』で彼女は『女』だから。でもそれをしたら、駄目だ。それこそ人間として最悪だ。
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眠井さん - みっくす13。さん» みっくす13。さんおはこんばんにちは！ありがとうございます！とても励みになります！失踪しないように気を付けたいと思います…(笑) (2020年5月19日 8時) (
レス) id: e5ab6b52a6 (このIDを非表示/違反報告)
みっくす13。 - (ｷｷｰｰｰｯｯ！！)おはこんばんにちは！みっくす13。と言う者です！この小説、面白いです！ゆっくりで良いのでこのまま続けてくれると幸いです！では、以上!(ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛﾛ…) (2020年5月19日 1時) (レス) id: ebaa9545e3 (このIDを非表示/違反報告)
眠井さん - くずをさん» ありがとうございます！自分の妄想を形にしているだけではありますが、皆様に評価されるような小説を書いていけるよう努力します！更新頑張ります！ (2020年2月29日 22時) (レス) id: 2b50fcc9a8 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 好きです！もっと評価されるべき！次の更新待ってます！ (2020年2月29日 11時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
眠井さん - チョコレートさん» ありがとうございます！！なるべく早く更新できるように頑張ります！！ (2020年2月19日 16時) (レス) id: 2b50fcc9a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠井さん | 作成日時：2020年1月25日 0時
