第35話 ページ35
プラスチックを作って間もなく、真空管も電線も出来上がったと報告があった。それぞれを組み立てていけば、それは完成した。
「携帯電話、本体の完成だ…！」
「おぉおおお！」
あとはマイクだな。と、千空がワインと焼いた海藻を一緒にお湯に溶かすと、宝石のような石が生まれた。それはロッシェル塩と言って音を電気に変える。これを適当な軽いものプラスチックのメガホンにでも貼り付ければマイクになる(らしい)
「ククク、vs司最終決戦に間に合ったな！無限の彼方に声を届ける現代戦最強武器の爆誕だ！」
わああ！と村のみんなで喜ぶ中、コハクが、で？それをキャッチして聞くのは誰なのだ？と千空に聞いた。
………あ。
「「………」」
「いっけね☆もう1台必要だったわ」
「敢えて黙ってたでしょそれ。最初っから2台って言うとみんな作ってて心折れるから…」
携帯電話としてはもう1台なければ機能しないが、コードを伸ばせば電話としては使えるので、テストをすることになった。
これで上手くいかなければ真空管が上手くできていないということ。
みんなが息を飲んで見守る中、第一声を任されたクロムが息を吸った。
｢ルリ…！どうだ、ヤベーだろ！科学はよぉ！｣
さぁ、向こうに届いただろうか。
成功したなら千空が報告に来ると思うけど…
なかなかやってこないので、どうしたのかと思って科学倉庫を出る。するとそこへちょうど千空達が墓地の方へ走っていくのが見えた。何かあったのか、もしかして故障したとか…。いや、それならなんで墓地の方へ行くのか。
考えても埒が明かないので、気長に待つことにした。すると千空達御一行はすぐに科学倉庫に戻ってきた。手にはなにか丸いものを持って。
これは何かあったで決まりだな。確かめに科学倉庫に足を運ぶとしよう。
科学倉庫に行くと、先程の丸いものを塩酸につけている千空がいた。その円盤はどうやらガラスらしい。
｢円盤、ガラス、スピーカー、針でおしゃべり。ククク、何か思い出すもんねぇか｣
｢……レコード！！｣
いや、一体何の話の話してんの？
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リサ(プロフ) - とても面白いです！続編楽しみにしてます (2021年2月18日 0時) (
レス) id: 9b03a16e86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山 | 作成日時：2021年2月9日 9時
