22、記憶 ページ2
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_ハクside_
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城から出てからずっと姫さんに心配かけないよう
自分を押し殺してたのだろう。
Aは、オレの腕の中で
寝息を立て始める。
ふと、幼い頃の記憶が頭をよぎった。
放っといてと言い放った少女、
「昔からアンタは人に弱みを見せるのが
苦手なやつだったよな。」
そう、Aの頭を優しく撫でながら、
ハクはボソリと呟き、
「お前、変わってねェな」
頬に流れる涙をハクは拭ってやり、
ヨナ姫の隣の木に寄りかからせた。
* *
「…まだ信じられねェな…」
ハクは眠っている二人を見つめた。
傷だらけの二人、
汚れや痛みなど知らないヨナ姫に、
・
「姫を独りにして…しょーもねー王様だよ」
・
自分を押し殺して人の心配ばかりするA
昔っから見てきたこの二人。
「なあ、陛下どうすればいい……?」
俺にはあの頃が、まだ昨日のようですよ
・ ・
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ハリン - とても面白いです!更新待ってます! (2021年9月22日 18時) (レス) @page5 id: 29637ba3af (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - 更新頑張ってください (2019年11月30日 20時) (レス) id: 7d8cdeb3bf (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 更新待ってます!! (2019年7月4日 19時) (レス) id: 4fa193a7eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫田みるく | 作成日時:2019年6月22日 16時