２０、うしろ手の強さ ページ20
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裏山への道を歩き続けていると
ヨナ姫がへたりと座りこんでしまう。
「はぁ、」
ヨナ姫は息が上がってとても苦しそうにしていたから、ハクに視線を送りヨナ姫に語りかけた。
『ヨナ姫、少し休まれますか？』
ヨナ姫は、荒い呼吸で小さく頷いた。
・ ・ ・ ・
「A、ハク」
木にもたれかかり、息も整ってきたヨナ姫が
遠くを見つめながら、私達の名を呼んだ。
「ミンスは…死んじゃったの…？私も死ぬのかな
Aもハクもスウォンに殺されて…」
ハクは、ヨナ姫に近づき答えた。
「あんなクソッタレにやる命なんて持ち合わせてねェですよ、なぁA」
そして、私に視線を向ける。
私に二人の視線が集まる、
『ええ、心配なさらずとも、私は兄様…スウォンに命はあげません！
‥‥だから安心してください』
兄様、そう言ってすぐに訂正を入れた。
ヨナ姫はそれを聞いて視線をそらし
「死なないでね…A、ハク。死んだら…
許さない…から…」
そう言って眠ってしまう。
イル陛下の死と、スウォンの裏切り
慣れない山道に負担がかかったのだろう。
ヨナ姫は寝息を立て始めた。
眠っているヨナ姫の頭を撫でていると
ふいに声をかけられた。
・
「……姫さんに心配かけねェようにって
我慢してたんじゃないですか」
真剣な目つきで問いかけられ、私は一瞬だけ
瞳を揺らしてから答えた。
『…我慢、かぁ。
でも不思議と疲れは感じないの』
そう言うと、ハクは「あんたなぁ」
と頭突きされた。
「無理してんのバレバレなんだよ、スウォンはお前のたった一人の家族だろ」
頭を抑えていると、ハクが悲しそうに
私を見つめていた。
「そんな相手に裏切られたら、お前だって姫さんと同じくらい辛いはずだろーが！」
そう言われて、流さないようにしていたはずの
涙が溢れでてきた。
ハクは気が済むまで泣け、俺がそばにいる。そう言って抱きしめてくれた。
私は、ハクの腕の中で泣いた。
気が済むまでずっと、
・・
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猫田みるく(プロフ) - 羽琉さん» コメントありがとうございます！こんな作品で良ければお待ちくださると嬉しいです(T_T) (2019年6月22日 13時) (
レス) id: 944aada4e9 (このIDを非表示/違反報告)
羽琉(プロフ) - 続編待ってます！！ 応援してます！！ (2019年6月21日 21時) (レス) id: d4a111688e (このIDを非表示/違反報告)
猫田みるく(プロフ) - ルリさん» ルリさんありがとうございます(*‘ω‘ *) 私も初めてなので探り探りで頑張りますね！ (2019年6月21日 13時) (レス) id: 944aada4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - スウォンの妹の小説がなかなか無いので嬉しいです！！！！お気に入りさせていただきました！！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年6月21日 0時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田みるく | 作成日時：2019年6月19日 23時
