１１、光景 ページ11
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皆が寝静まった夜、なぜだかヨナ姫の所に
いかなきゃという気持ちで一杯になる。
『迷うなら行動よ』
そう自分に言い聞かせて
こっそり部屋を抜け出す。
ヨナ姫の部屋に向かう間、
違和感を感じた。
いつもと変わらない場所なのに。
❊ ❊
『それにしても静かで不気味ね‥』
震える足をしっかりなさい、と叩く。
すると部屋から、
ヨナ姫が出てくるのが見えた。
『ヨナ姫っ！』
そう声をかけ、姫の所に駆け寄る。
姫は驚いた表情でこちらを見やり、
私と分かると笑みを返してくれた。
「A‥。 」
『ヨナ姫どこかに行かれる所ですか？』
私がそう問いかけると、姫は頷いてから
父上の所にいくの、そう言った。
恐る恐る、私は口を開いた。
『私も着いて行っても宜しいですか？』
そう問いかけると、姫は少し考えてから「ええ」と了承してくれた。
・ ・
陛下の部屋に続く廊下を進みながら
ヨナ姫と辺りを見渡す。
『宴会の後は静かなものですね』
「皆、お酒の飲みすぎなのよ」
『今日は宴でしたから』
私がそう微笑むと、
ヨナ姫は呆れた様子だった。
「父上もだいぶ酔っていたわ
話通じるかしら」
『もう酔いも取れていると思いますよ』
「そうね、ダメなら…
スウォンの所に行こうと思うの』
ふいに兄様の名前が出て、
私はヨナ姫の次の言葉を待つ。
「私はスウォンを忘れられない
父上も話せば分かってくれるわよね」
不安そうに話すヨナ姫に、
私は安心させるように強く頷いた。
❊___‥
「…あら…」
陛下の部屋までつくと、
ヨナ姫が立ち止まる。
私も隣に並ぶ。
『衛兵も置かず無用心ですね』
そう呟くと、
ヨナ姫は不安そうに言う。
「私達がここまで来るまで、
一人も会わなかったわよね」
私も、そういえばとヨナ姫に賛同する。
「父上…」
ヨナ姫は恐る恐る陛下の部屋を開ける。
暗闇に慣れた眼に映る光景に、
目を見開き直視する。
すると、ドサッと何かが倒れる音がする。
「ひっ…、ち‥父上！？」
私はヨナ姫の声に慌てて側に駆け寄った。
そこには目を背けたくなる光景が広がっていて
状況を上手く理解するのに時間がかかった。
『陛下っ？！』
陛下が剣で刺され、血を流しながら倒れていて
その近くにヨナ姫がいた。
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猫田みるく(プロフ) - 羽琉さん» コメントありがとうございます！こんな作品で良ければお待ちくださると嬉しいです(T_T) (2019年6月22日 13時) (
レス) id: 944aada4e9 (このIDを非表示/違反報告)
羽琉(プロフ) - 続編待ってます！！ 応援してます！！ (2019年6月21日 21時) (レス) id: d4a111688e (このIDを非表示/違反報告)
猫田みるく(プロフ) - ルリさん» ルリさんありがとうございます(*‘ω‘ *) 私も初めてなので探り探りで頑張りますね！ (2019年6月21日 13時) (レス) id: 944aada4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - スウォンの妹の小説がなかなか無いので嬉しいです！！！！お気に入りさせていただきました！！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年6月21日 0時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫田みるく | 作成日時：2019年6月19日 23時
