好きになってしまいました【松川一静】 (ページ3)

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優しさ【上】ページ3

私は邪魔しちゃいけないと思い

自分の部屋に行こうとした

すると松川さんが、

「Aちゃんも一緒にお話しよ」

って言ってくれたんだ

いや、優しいね

うん、とっても

でも、松川さんの後ろで姉が悲しそうな顔してる

これは断らないといけないやつじゃん

姉は多分松川さんと二人でイチャイチャしたいんだと思う

非リアは邪魔しちゃいけないやつだから

とりあえず

「すいません、私やることがあって」

テキトーに嘘をつく

松川さんは、

「そっか、じゃあ終わったらおいで？」

って言ってくれた

うへ、優男じゃん

ってなる

姉はほっとした顔をして松川さんをリビングへ連れていった

まぁ、することないからスマホでもいじることにした

休日くらい友達と遊べよってなるけど

私、友達いないんだよね

とか考えてたら

姉から

『ごめん！ケーキ買ってきてくれない？』

ってメッセージが来た

あー、無意識天然でこういうことする姉

もちろん本人は酷いことしてるって気づかない

私は、

『はーい』

と、返信して

家を出ようとすると

「あれ？どこ行くの？」