【文豪ストレイドッグス】1人の青年は探偵と出会う(弐)【男主】

Старый друг 16 ページ30

国木田「あんたは異能力者か？」


ドイル「of course。私の異能力『シャーロックホームズ』はどんな難事件であろうと目の前で見ていたかのように判る異能です」


敦「それって………」


ドイル「そう、かの名探偵が持っていると思い込んでいる異能力『超推理』と同じです」


江戸川乱歩の異能力『超推理』は異能ではないことくらい探偵社では江戸川以外が知っていることだ。


敦「じゃ、爆弾が仕掛けられた場所や停止信号の装置の場所が分かったのは………異能力を使ったから？」


ドイル「違いますよ、tiger boy。あんな初歩的な推理など異能力使わずとも分かるものです」


敦「へ？」


「言うの忘れたが、コイツが異能力を使って推理した所など見たことないぞ。基本、自身の頭脳で解いているからな」


異能力を使うとしたらレストレード警部に証拠を見つけさせるためだな。異能力『シャーロックホームズ』を使えば、証拠品が光り出す。


ドイル曰く「自分で探すのが面倒だから現場で警察らしいことをさせてあげている」らしい。


ドイル「だいたい異能力に頼って事件を解決しているのは名探偵として相応しくありません！」


国木田「それは乱歩さんが名探偵として相応しくないと言いたいのか？」


ドイル「誰もそんなことは云ってません。彼が異能力ではなく、自身の頭脳で解いてます。つまり、私と同じで本物の名探偵！！それに貴方達が隠していることをバラすつもりもありません」



名探偵同士が会えばどうなるのか気になるところだが、あまり面倒事は巻き込まないようにしてほしいものだな。


そう思っていた翌日、九州から帰って来た江戸川に「君は僕の助手だよね！！」と迫られている凛夜の姿が目撃された。

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