Murder on D Street 13 ページ13
敦side
取り調べが終えた僕達が警察署の外に出たら、見覚えのある人物が「お疲れ〜」と此方に手を振っていた。
敦「凛夜さん!?」
「用事が早く済んだから迎えに来た」
乱歩「もう、君は僕の部下なんだから勝手に居なくなるの禁止!!」
「悪かったって」
プク〜ッと不満そうに頬を膨らます乱歩に凛夜が苦笑いを浮かべていたら「駄菓子買ってよね!」と行く時と同じように恋人繋ぎされた。
乱歩さんと凛夜さんって、上司と部下だよね?
敦「それにしても凄かったですね。まさか、全部中てちゃうなんて異能力『超推理』本当に凄いです」
太宰「私も半分くらい判ったかなぁ」
敦「何がです?」
太宰「だから、さっきの事件だよ」
敦「だって、それは異能力によって瞬時に分かるって………」
不思議そうな表情で言う敦に太宰は「あぁ、君はまだ知らなかったね」と先に歩いている乱歩を見る。
知らない?
太宰「実はね、乱歩さんは異能力じゃないのだよ」
………はい!?
太宰「乱歩さんは異能力者揃いの探偵社では珍しい何の異能力も所持しない一般人なんだ。それにああ見えて乱歩さんは26歳だよ」
敦「えぇ?」
太宰「探偵社の皆が乱歩さんを敬うのは、『超推理』が異能力じゃないと知っているからさ」
太宰さんは先程乱歩さんが異能力を使っている最中髪を摘んでみたが、乱歩さんは普通に力を振るっていた。それはつまり乱歩さんが異能力者ではないということ。
敦「じゃ、どうやって………」
太宰「だから、アレは純粋に推理だ」
敦「そんな………だって、あんな短い時間で犯人中てたんですよ?そんなのが、ただの推理で可能ですか?」
驚いたような表情を浮かべながら言う敦に太宰は平然とした表情で「それなら私も判ったよ」と答えた。
太宰「杉本巡査言っていたよね?『偽装のためだけに偽装のために遺骸に二発も撃つなんて』と。でも、三発撃たれている死体を見たら、誰だって三発同時に撃たれたって思うよ」
敦「……あ」
太宰「つまり、彼は一発目で被害者が死んだことを知っていたのだよ。解剖がまだなのにそれを知っているのは………」
敦「犯人だけ………でも、犯行時間も判りましたよね?」
何故異能力でもないのにそんなことまで判るのだろうか?
Murder on D Street 14→←Murder on D Street 12
264人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
赤い桜模様の猫 - 僕的には、マフィアとの流れも気になります!続きお願いします♪ (2016年7月9日 14時) (レス) id: 6c9b20ae92 (このIDを非表示/違反報告)
藍斗 - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます 更新頑張ってください 応援してます (2016年6月30日 1時) (レス) id: 668560919b (このIDを非表示/違反報告)
天猫美菓(プロフ) - オリジナルフラグ対象作品ではないため、オリジナルフラグをお外しください。 (2016年6月25日 13時) (レス) id: 62e3382ed6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:*夜桜* | 作成日時:2016年6月25日 0時