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海「Aちゃん」
「あ、海くん！」
海「行こ」
海くんと付き合い出して、ものすごく幸せ。
空き講もお昼も一緒、帰れる時は一緒に帰って。この前はデートもして。
「……なーに？」
海「ん？可愛いなって思って」
「もう、何言ってんの」
海「照れてる、かーわいい」
そう言って私の頬を撫でる。
海くんはいつでも、可愛いねって褒めてくれて。好きだよって言ってくれて。いつも優しくて、愛してくれて、本当に幸せ。
麻「…………海、」
「あ、」
麻「………本当に、付き合ってるんだ」
泣きそうな、寂しそうな顔で海くんを見つめる麻由さん。でも海くんはそんな麻由さんを目の前にしても全く表情を変えなかった。今までの二人なんて、嘘みたいに。
海「……なんか用？俺Aちゃんといたいんだよね」
麻「………」
海「邪魔しないでくれる？」
「海くん、」
麻「…………海、変わったね」
海「は？」
麻「……そんな事言う人じゃなかったじゃん」
悔しそうな顔をして去って行った麻由さん。あの日の余裕そうな感じなんて１ミリもなくて笑えてしまうほどだった。
「海くん、大丈夫なの？」
海「いいのいいの、元カノとかもう関係ないから」
「でも…」
海「Aちゃんは優しいね」
そう言って私の頭を撫でた。
海くんは、もう本当に私しか見えてない。私しか見てない。
それがとにかく嬉しくて、他の事なんてどうでもよくなってしまった。
なんでも願いが叶うって、最高だ。
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作者名：な な . | 作成日時：2019年2月25日 23時
