99 雑草のように強く生きろコンチクショー ページ2
貴方side
今、沖田は数々の恨みを込めて土方を斬りにかかった
そんな顔をしていた
しかし土方さんは沖田をボロボロに打ち負かして、振り向きもせずにこう言う
「しらねーよ、しったこっちゃねーんだよ、お前のことなんざ」
「...」
本当は土方さんだってミツバさんが心から笑ってる姿を見たいはずだ
彼女が長くないならなおさら
でも、土方さんは器用な人じゃない
分かるんだ、私と似てるから
私の存在に気づいていたのか、土方さんは道場を出る際にチラ、と私の方を見て去っていった
沖田「くそッ...くそッ...！！」
ﾄﾞﾝｯと、強く悔しそうに床を叩いて目に涙を滲ませる沖田にそっと手を差しのべた
「泣くなよ、男だろ？」
何時もだったら挑発的に言う言葉を、珍しく優しい声音で呟く
沖田「....うる、せェ」
悪態を突きながらも素直に手を握る沖田
その様子から、沖田の中で感情が揺れ動いていることが感じられた
いつもなら突き飛ばすよなぁ...
「懐かしいね、昔さ、こうやってアンタが私に四六時中飛びかかって来てたっけ」
しゃがんでいる沖田の隣に腰を下ろして肩をくっつけた
反応しない沖田の肩は少し弱々しく感じる
「その度に私がボコボコにしてさ、鼻血出しながらも"勝負しろ"とか言ってたよね」
大きくなったね、そう言うと啖呵を切ったように泣く沖田に私は何もしてやれない
ただ、こうやって沖田の隣で頭を撫でてやることしか出来なかった
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿
「ミツバさんの容態が？！」
後日、その情報を聞き付けた私たちは急いで大江戸病院へ向かった
そんな、急に...
私たちも動揺を隠せないでいると、沖田が「家族の方はそれ相応の覚悟をしておくように」と言われた、と告げた
「...土方さんは、行ってるんですね」
この場に居ないあの人の姿を思い浮かべた
どうせ沖田の立場まで考慮した上で一人で戦おうとしているのだろう
心底バカなやつだ
「沖田」
集中治療室の前でミツバさんの姿を見つめている沖田の背中に呼び掛けた
沖田「なんでィ、もしかしてアンタまでアイツを追いかけて行くのかよ」
冷たくも棘のあるような返答に、素っ気なく「うん」と言う
「沖田、私は器用な人じゃないよ
ミツバさんみたいに綺麗じゃないんだ
だからこんな時、どうしたらいいか分からない
私にできるのは剣を振ることだけ」
私は仕事をしに行く
そう呟いて背を向けた
沖田「勝手にしろィ」
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八雲(プロフ) - 続き待ってました(о´∀`о)無理しないように頑張ってください！ (2018年5月19日 11時) (
レス) id: 156f742ab7 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(別垢)(プロフ) - ずっと更新停止してましたが、これからできる範囲で少しずつ更新していきます！ (2018年3月8日 2時) (レス) id: af63b5c497 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(別垢)(プロフ) - フルーツポンチ侍さん» ありがとうございます。了解しました！！ (2017年11月25日 20時) (レス) id: 00a34c0ce7 (このIDを非表示/違反報告)
フルーツポンチ侍 - 続編おめでとうございます!リクエストで将ちゃん出してほしいです!あと、他のキャラとの関係性とかも教えて下さい! (2017年11月25日 9時) (レス) id: 681156cd94 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(別垢)(プロフ) - カラさん» ありがとうございます！引き延ばし引き延ばしで来てたらpart3まで来ちゃいました。大体3とかで失速するんですよね(笑)更新頑張ります！ずっと見てくれてありがとうございます (2017年11月24日 19時) (レス) id: af462fe0dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泡沫 x他1人 | 作成日時：2017年11月23日 21時
