検索窓
今日:10 hit、昨日:2 hit、合計:43,489 hit

參拾弐【夏じゃ、祭りじゃ、鬼兵隊篇】 ページ37

貴方side



ひゅるり、ひゅるりと縦笛の音があちらこちらから聞こえてくる。


「総悟!こっちヨ、これするネ!」


初めての祭りに僕はすごく興奮していた。


沖田「ちょっと待ちねィ、近藤さん、お小遣い下せェ。」


お小遣いをもらった総悟の手を引いて、僕は「射的」と書いてある店に走った。


神楽「銀ちゃん!これヨ!これするネ!!」


向かい側から、神楽と銀時が走ってきた。


沖田「げ」


神楽「なんでお前とA姉が一緒にいるネ!その手を放さんかい、クソサドが!!」


神楽と総悟が後ろで喧嘩する中、僕は銀時と射的を始めた。



銀時「ここに玉込めるだろ・・、そうそう、んで・・・打つ。」



銀時は身を乗り出して、パンッと目の前のお菓子詰め合わせを撃ち落とす。


「す、すごいヨ!!すごいヨ、銀時!!」


僕は興奮のあまり、銀時の腰に抱き着いた。


銀時「ば、お前一個落としただけだろ・・・!!」


「ううん、すごいヨ!!銀時惚れ直したネ!!」


すると、隣でパン、パン、パンと三発の銃声が聞こえた。


沖田「旦那ァ・・・、一個じゃまだまだですぜィ?」


総悟の腕にはお菓子の山が出来ている。


「わぁ・・・!!そ、総悟・・・天才ネ?!お前ら天才ネ?!」


すごいヨ〜!と総悟の頭をなでると、総悟は銀時に向って勝ち誇ったような顔をした。



銀時「おいおい、総一郎君?あんまり調子に乗りなさんなよ。銀さん本気出しちゃうぞ?」



沖田「旦那が本気出してもたかが知れてまさァ・・・」



バチバチと火花を散らす二人に挟まれていると、神楽に腕を引かれた。


神楽「久しぶりにA姉と一緒にいたいヨ・・・!」


神楽は手に一杯の食べ物を抱えて笑う。


たこ焼き、イカ焼き、綿菓子、かき氷、焼き鳥・・・初めて見るものもいっぱいある。


「神楽・・・!!」


僕は神楽と一緒に射的屋が見える近くのベンチに座った。


神楽「A姉・・・・・記憶は思い出せたアルか?」


神楽は、焼き鳥を食べながら聞いてくる。


「まだだヨ・・・。最近の記憶はあまり思い出せないネ。」


それに、あいつら見てたらもう思い出さなくてもいい気がしてきたヨ。


射的屋で喧嘩している総悟と銀時。


隣にいる神楽に、真面目に見廻りしてるトシと勲。




このままで、このまま何もおもいだせなくても・・・いいかもしれない。







思い出したら、僕は多分ここにはいられない。

參拾參【夏じゃ、祭りじゃ、鬼兵隊篇】→←參拾壱【夏じゃ、祭りじゃ、鬼兵隊篇】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
58人がお気に入り
設定タグ:銀魂
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あき - そのままでお願いします。 (2017年10月16日 14時) (レス) id: bd03d7ffae (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - 紫乃李さん» なんか、バグってしまって(--;)すいません (2017年7月9日 20時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
紫乃李(プロフ) - 大丈夫ですか?!大変ですね!! (2017年7月9日 20時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - すいません、41と42が消えてしまったので、後々復活させます! (2017年7月9日 20時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - 切子@常に眠いさん» そうですね、副団長です。元々は神威くんと幼なじみです (2017年7月6日 11時) (レス) id: 9351272389 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:泡沫 x他1人 | 作成日時:2017年6月30日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。