【学パロ】幼馴染が美少女すぎる件。【2j3j】 (ページ9)

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今日は待ちに待った土曜日！
今週は授業も部活も無いしのんびりできる！
…予定だったんだけど。

『問2はこの公式使ってみて』

甲斐田「公式見ても解き方分からないときはどうしたらいい？」

『そんなことある？』

長尾「晴、落ち着いて公式見てみ？解けっから」

甲斐田「落ち着いて見てるけど！？」

「…もしかして晴くん、2年生の範囲もだめ？」

『残念ながら…』

長尾「ご愁傷様です」

甲斐田「見捨てないでぇ！！」

長尾の家で、勉強合宿してます。

───

遡ること2日前…

社「はい、テストやめ。隣と交換して採点いくぞー」

前から告知されてた小テストが終わり、シャーペンを置く音が響く。
言われてた通りちょっと範囲は広かったけど、そんなに難しくなかった。皆も結構余裕そうだ。

『割といけたね』

イブ「俺も割といけたわ」

隣の席のイブラヒムとテストを交換して、社先生が正解を読み上げるのを待つ。

社「はいじゃあ問1から。ここは教科書p57の公式を使って〜…」

問1、◯。問2、◯…流石イブラヒム、成績上位者なだけある。
隣を見ると私の回答も結構合ってたみたいで、イブラヒムが暇そうに丸つけをしていた。

社「採点終わったか？テスト戻して点数確認、4点以下再試な」

返ってきたテストは10点満点。
返すテストも10点満点。

イブ「やるやん」

『ヒムもね』

2人でなんとなくグータッチ。
イブラヒムって初めは警戒心強いのに、慣れるとすごいフレンドリーだよね、なんて改めて思った。

社「後ろからテスト回収しろー。あ、追試のやつは出さなくていいから。復習に使え」

甲斐田「…」

三枝「甲斐田くん、テスト…あ、追試か」

甲斐田「言わないでくださいよぉ！」

長尾「明那さん、こいつ2点っす」

三枝「マジ！？」

甲斐田「おい言うなって！」

「こら！景くんいじめないの！晴くんも頑張って2点なんだから！」

『それ多分追い討ち…』

甲斐田「…立ち直れないかも…」

『ほら』

「え！？晴くんごめん、そんなつもりじゃ…！」

社「おーいそこ早くしろー、甲斐田は飛ばして回せー」

長尾「バレてんじゃん」

甲斐田「ちくしょう…っ！」

悔しがる甲斐田と賑やかすクラスメイト。
本人には申し訳ないけど、こういうやりとりもなんだか青春って感じがして好きなんだよね。

…それはそうとして、甲斐田そろそろ卒業危うくない…？