【学パロ】幼馴染が美少女すぎる件。【2j3j】 (ページ8)

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？？「あれ、A？」

玄関で靴を履き替えていると、突然名前を呼ばれた。
振り向くと、竹刀袋を背負った彼が不思議そうに立っていた。

『あ、刀也。今帰り？』

彼は剣持刀也。
2つ下だけど家が近所で昔から良く遊んでおり、私たち幼馴染の弟みたいな存在だ。

剣持「そうだけど…今日は1人？」

『うん。一緒に帰る？』

剣持「…本当に1人なら」

『嘘つく必要ないでしょ』

周囲を警戒しつつ着いてくる。
こういうとこ、昔と変わってなくて可愛い。

───

『…入学して1ヶ月経ったけど、最近どう？』

剣持「質問が大雑把すぎるだろ」

『大雑把すぎた？じゃあ…私たちのこと、もう聞かれなくなった？』

剣持「最近は逆に先輩たちがこっち来てるよ」

『え！？大丈夫？酷いことされてない？』

剣持「されてないけど…何、そんなタチの悪い人いんの」

『…ぃ、いないよ…？』

剣持「弱々しすぎるでしょ」

あからさまに敵意を向けたりとかはないけど、顔が怖かったりするし…ともごもご。

『一応さ、どんな人が来たとか聞いてもいい？』

剣持「名前聞いてない人もいるけど」

『大丈夫、特徴だけで分かるから』

どれだけキャラ濃いんだとでも言いたそうな顔をしている。
私もそう思う。

剣持「最初に来たのはAたち3人。自分達の知名度甘く見過ぎ、反省して」

『その節は誠に申し訳ありませんでした』

剣持「で、同級生からの圧が落ち着いてきた頃にバンドの人たちが来て」

『本当にごめん』

剣持「仲良くなった」

『コミュ強すぎる』

剣持「ふわっちとはLINEも交換してる」

『ふわっち呼び強い』

剣持「渡会くんともそのときに初めて話した」

『そっちはくん付けなんだ』

剣持「その次は長尾さんと同じ部活の2人。確か弦月さんと…甲斐田だっけ」

彼が長尾のことを「長尾さん」と呼ぶのは、中学時代の剣道部の上下関係が染み付いているから。
…いや、それよりも。

『甲斐田呼び？』

剣持「弦月さんが甲斐田でいいよって言ってたし、そういうタイプの人なんだろうなって」

『一瞬でキャラ把握しちゃってる』

剣持「あとはー…生徒会長と白髪の人かな」

『わ、叶さんと葛葉も来たんだ』

剣持「あと教科担じゃない先生たちとか」

『…ごめん、まさかそんなことになってるとは』

剣持「別に気にしてないから。…ちょっ、何すんの」

お詫びにと彼の頭を撫でる。
末っ子に迷惑かけるなんて、私もまだまだだなぁ…。