【学パロ】幼馴染が美少女すぎる件。【2j3j】 (ページ7)

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社「はい、授業ここまで。明日小テストやるから復習しとけよ」

小テスト、と聞くや否や大ブーイング。
前の小テスト終わりからとなると…今回結構範囲広いかも。

社「多少範囲広いけど…まあお前らなら大丈夫だろ」

やっぱり。そうなると心配な人がひとり。

イブ「ヤバ。俺ら信頼激アツじゃん」

長尾「その信頼裏切りそうなやついるけど」

甲斐田「むりかも…」

心配な人…もとい甲斐田を見ると、既にへにゃへにゃに萎れていた。
これはもう…

『救えない命だ…』

甲斐田「なんでそういうこと言うのぉ！？」

わ、口に出てたみたい。

───

放課後になると一気に廊下が騒がしくなる。
当たり前のことなんだけど、うちのクラスだけ特殊というか。

不破「イブちゃーん！部室行こうぜ！」

イブ「うわうるさい人きたって」

ローレン「はよはよはよはよ」

イブ「うるさいやつ2人もいるって」

…校内にファンクラブがあるくらい人気の軽音部が、なぜか毎回ここに集合する。
メンバーをひと目見ようと集まってきた女の子達の黄色い声と、本人達の煩さが相まってすごいことになるんだよね…。

「今日もにぎやかだね〜」

不破「姫は今日も可愛いね〜」

『流れるように口説くのやめてもらえます？』

不破「Aちゃんも綺麗だよ」

『そういうの大丈夫です間に合ってます』

ローレン「フラれてて草」

早くファン連れて移動してくれないかな…と念じながらイブラヒムを見ると、軽く頷き立ち上がった。
以心伝心…持つべきものは友達だね…。

イブ「じゃ、俺部活行ってくるわ。また明日」

『うん、また明日』

騒がしい軍勢を引き連れて彼らは教室を去っていった。
集合場所変えてくれないかな…。

───

長尾が萎れた甲斐田を引きずって部活に向かったので、教室には私と彼女の2人だけが残っていた。

『今日生徒会は？』

「あるよ〜叶くん待ってるの！」

『そっか。帰り遅くなる？待ってよっか？』

「大丈夫！今日はお兄ちゃんが迎えに来てくれるんだ〜」

そっか、それなら安心だねと2人で笑い合う。

すると、コンコン、とノックの音が響いた。
扉を見ると、ミルクティベージュの髪を揺らす彼が手を振っていた。

「Aちゃんも気をつけて帰るんだよ？」

『ん、分かった。叶さんによろしくね』

2人を見送り、一息つく。
今日は部活もないし…そろそろ帰ろうかな。