【学パロ】幼馴染が美少女すぎる件。【2j3j】 (ページ5)

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なんて考えていると、ぐい、と腕を引っ張られた。
顔をあげると心配そうに私を見つめる2人がいた。

その向こうには遮断機が降りた踏切。
…もし1人だったら、なんて考えてぞっとした。

長尾「A、どうした？珍しくぼーっとしてたけど」

『ごめんごめん。ちょっと考え事してただけ』

「何か気になることでもあった？大丈夫？」

『ううん、大したことじゃないよ。心配してくれてありがとう』

まだ心配そうな彼女の頭を撫でると、濁されたと分かっているからか少しだけ不服そうな顔をしていた。

長尾「ねーえ、俺には？」

『？…ありがとう？』

長尾「それもだけど〜…」

少し気恥ずかしそうに、ん、と彼女を指差す。
…なんだ、昔と変わらず可愛いところもあるじゃん。

『…ちょっとしゃがんで』

言われるまましゃがんだ彼の頭を撫でる。
思えば小さい頃は彼のお姉さんに憧れて、お姉さんごっことかやってたな。

『満足？』

長尾「まあ満足」

なんだか得意げな顔の彼が背筋を伸ばす。
あっという間に届かなくなってしまった。…少し寂しく感じるのは、昔を思い出したせいだろうか。

10両編成の電車が目の前を通る。
風圧で乱れる髪を抑えていると、

長尾「ーーー…………」

電車の音に紛れて、彼の声が聞こえた気がした。

『…え？ごめん、聞こえなかった。何か言った？』

長尾「いや？何も言ってないけど」

『…ほんとに？』

「私も聞こえなかったよ？」

『そっか…私、疲れてるのかな』

なんて言えば、また2人から心配されてしまった。
…今日は早く寝て養生しよう。

─────────

「…景くんのへたれ」

長尾「へたれ言うな。…今が大事だから、踏み出すのが怖いんだよ」

「もう何年もそればっかり。男の子なんだから当たって砕けなきゃ！」

長尾「砕ける前提やめてくれる！？」