【学パロ】幼馴染が美少女すぎる件。【2j3j】 (ページ38)

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メリ「あにゃ〜」

メリッサの間延びした鳴き声で目が覚めた。
結局あの後、フレンたちの部屋で寝てしまったようだ。
横で寝ている彼女を起こさないようにベッドから滑り降りると、既に着替えているとこちゃんと目が合った。

戌亥「おはんよ。よお寝とったね」

『おはよ〜…寝落ちてたっぽい…』

フレンとメリッサは部屋着のまま対戦ゲーム中。
…もしかして、寝てなかったりして。

メリ「あ、A。おはよ〜」

メリッサが私の声に気付き、振り向いて挨拶してくれた。

フレン「スキありっ！」

…が、その隙にフレンに討ち取られ、負けてしまった。
メリッサはぽかん、としつつもやっぱりあにゃ〜と鳴いている。

メリ「3対5ね、もっかいやろ」

フレン「おっけー！」

時刻はもうすぐ8時半。
確か9時頃には家政婦さんがくるって言ってたし…彼女も起こした方がいいかな、と健やかな寝顔を覗き込む。

「んぅ……ぁれ、Aちゃん…？」

…起きちゃったみたい。

『起きた？おはよ』

寝ぼけ眼を擦りながらついてくる彼女が可愛くて、つい頭を撫でてしまう。
彼女は気持ち良さそうに目を細め、ふにゃりと笑った。

戌亥「おひめも起きたし、朝ご飯食べに行こか〜」

2人もそこそこにして来るんやで、なんてとこちゃんの一言に、フレンとメリッサの元気な返事が響いた。

───

リビングの扉を開けると、先に来ていた彼らと目が合った。

イブ「はよ。早起きじゃね」

『おはよ。早起きって程ではないけど…ヒムは何時起き？』

イブ「んー…7時とか」

「え！すごい！」

イブ「一応家主なんで。つっても叶さんのが早かったんだよな」

叶「僕は寝てないだけだから」

『だめじゃん』

得意げに言う叶さんに思わずつっこんでしまい、意味深な笑みを向けられた。何、怖い。

そのタイミングで、リビングの扉が勢い良く開いた。

長尾「はざーっす！」

戌亥「おはよ。あれ、おふわは？」

長尾「不破さんっすか？爆睡っす」

戌亥「はあ…ちょっと起こしてくるわ」

溜め息を吐くとこちゃんを見送って、少し考える。
…葛葉、大丈夫かな。

叶「葛葉なら部屋でゲームしてるけど…呼びに行く？」

突然の提案に全力で首を横に振ると、叶さんは耐え切れないといった様子で笑い出した。
何やらツボに入ったようで、口を抑えて震えている。…よっぽどお気に召したらしい。

それはそれとして、思うところがひとつ。
私ってそんなに分かりやすい、のかな？