【学パロ】幼馴染が美少女すぎる件。【2j3j】 (ページ31)

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女子陣の部屋割りはあっさりと決まった。
フレンとメリッサは毎年使う部屋があるらしく、私たちは空いている3人部屋を使わせてもらえることになったのだ。

先に届けてもらっていた荷物を持って部屋に入るや否や、私の思考は停止した。

部屋が、広すぎる。

戌亥「2番目に広いとは聞いてたけど…こんな広いんや」

イブラヒムによると、ここは主寝室の次に広い部屋…らしい。

内装はホテルのトリプルルームと遜色ない。お風呂にお手洗いもある。
それに置いてあるベッドが3台ともセミダブルだし、テレビも超大きい。

『うぅ…お金持ち怖い…』

戌亥「そう？こんなに規模違うと逆に安心せえへん？」

「わ〜！ひろ〜い！すご〜い！」

戌亥「…姫くらい何も考えず楽しんだ方がええんとちゃう？」

『うん、そだね…』

目に映るもの全てに感激する彼女を見て、こんな感じでいいんだな、と少しだけ落ち着いた。

───

同時刻、ロビーでは男子陣が部屋割りを行っていた。
とは言っても、葛葉・叶、不破・長尾がペアになり、あとは部屋を選ぶだけ。

長尾「こっちの部屋はどんな感じなんすか？」

イブ「海見える。こっちは山やね」

不破「ほなどっちでもええかぁ」

叶「ここはひとつ、じゃんけんなんてどうかな？」

葛葉「俺が勝ったら海見える方な」

不破「ほんなら俺ら山の方にしよかぁ」

長尾「不破さん？じゃんけん知らないんすか？…まあ良いっすけど」

叶「良いんだ。じゃあ〜…そんな感じで」

イブ「なんか…ゆるいな〜」

そんなこんなで、戦うことなく決まった部屋に荷物を運び入れる葛葉と叶。

叶「よかったね、葛葉」

叶が荷解きしながらにこやかに話しかけると、葛葉は眉間に皺を寄せながら応えた。

葛葉「なにが」

叶「部屋だよ。こっちの方がAさんたちに近いからさ」

葛葉「は？そんなんじゃねえし」

叶「ふ〜ん？…まあ、そういうことにしといてあげるよ」

僕はお風呂上がりとかに会えたら嬉しいけどね、と続ける叶に、そーかよと興味無さげに返す葛葉。
その目は少しだけ、期待を孕んでいるように見えた。

─────────

長尾「おー！山も綺麗っすねー！」

不破「緑って癒されるよな〜！なんだっけ、ヒアルロン効果？ってやつ？」

長尾「それ多分ヒーリング効果っす、不破さん」