【学パロ】幼馴染が美少女すぎる件。【2j3j】 (ページ4)

今日:103 hit、昨日:8 hit、合計:93,405 hit

2 ページ4

「3人で帰るの久しぶりだね！」

『そうかな、先月もあった気がするけど』

長尾「1ヶ月も空いてたら久しぶりだよなあ？」

「そうそう！さすが景くん！」

嬉しそうにハイタッチする2人。
なんだかさっきまでのことが嘘みたいだ。

『…あ、長尾。急に呼んじゃったけど、部活とか大丈夫だった？』

長尾「ん？ああ、補習のやつが多くてさ。練習になんないから休みになったんだわ」

『あれ、いつもの外周走るやつとかも無かったんだ』

長尾「補習組だけサボれるのは流石にな。顧問に直談判してそれも無しにしてもらった」

『部長権限フル活用…』

彼は弓道部の部長をやっている。
中学までは剣道部で、高校もきっとそうなんだろうなと思っていたら弓道部に入っていた。
なんでも「いろんな武術を極めてみたい」とかで。

ん？補習…？
そういえば、選択授業終わりに死にそうな顔で帰ってきた人がいたような…。

『もしかして甲斐田も補習だった？』

長尾「晴は補習組筆頭だから」

『嫌な筆頭だね。…卒業できるのかな』

長尾「まあなんとかなるっしょ！」

「いざとなったらAちゃんの勉強合宿があるからね！」

『やんないよ。あれは幼馴染限定だから』

「え、そうなの！？」

長尾｢頼まれたら断れないくせにぃ〜｣

『うるさい』

なんて軽口を言い合う、いつもと変わらない幼馴染同士の会話。

「えへへ…3人で帰るの、楽しいなあ」

彼女は心から嬉しそうに笑っていた。
…こんな無防備な笑顔を見せてくれるのは、私たちが幼馴染だから。

入学して早々可愛さ故に目立ち、他の生徒らの好奇の目に晒される日々。
盗撮は日常茶飯事、私物の盗難だってあった。

…彼女は強い。でも夢見た“楽しい学校生活”とは程遠い日常を送らざるを得なかった。

そんな幼馴染の“楽しい学校生活”を守りたくて頑張った2年間。
正解だったかは分からないけど、3年生になってからの彼女を見る限り大丈夫だろう。
私たち以外に友達もできたし、ね。