【学パロ】幼馴染が美少女すぎる件。【2j3j】 (ページ30)

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空港でヘリコプターに乗り換え15分、私たちは目的地であるイブラヒムの別荘に辿り着いた。

『やっとついた…』

へろへろになりながら降りようとする私を、とこちゃんが支えてくれた。
これに慣れちゃったら、とこちゃんがいないと何もできなくなりそうで怖いな…。

イブ「おつ〜、なんかそっち遅くなかった？」

先に着いていたイブラヒムに声をかけられ、先ほどまでの空の旅を思い出す。

私ととこちゃん、不破、葛葉、叶さんで乗り込んだヘリコプターは、操縦士さんのご好意で雲を抜けたり海に近付いたりと大変やりたい放題…いや、冒険的なコースを進んだ。

それに加えて不破があれもこれもとリクエストするもんだから、気前のいい操縦士さんができるだけ叶えてくれてしまった。
…正直、同じヘリに乗ったことをめちゃくちゃ後悔してました。

『不破に聞いて…元凶だから…』

不破「俺ぇ！？」

戌亥「俺やなぁ」

叶「あれはふわっちが悪いよ」

葛葉「意義なし」

イブ「やば、満場一致じゃん。なにしたの」

不破が事のあらましを話せば「Aいんのに？ヤバすぎ」とイブラヒムが楽しそうに笑っていた。

───

イブラヒムに案内され別荘の中に入ると、広々とした玄関が私たちを出迎えてくれた。
天井は吹き抜けでとても明るく、シーリングファンが回っている。

葛葉「うわやっば〜…ガチモンじゃん」

不破「やば！天井たっか！」

戌亥「敷地内にヘリポートもあるし…もう何があっても驚かへん自信あるわ」

別荘の感想を言い合いながら進んでいくと、突き当たりに大きな扉が現れた。
扉の先にはとてつもない広さのリビングが。
窓から見える庭には大きなBBQセットも置いてある。

『ここは…海外ドラマの世界…？』

メリ「分かる。僕もたまに海外かな？って思うもん」

フレン「毎年来てるのに慣れないよね〜！」

声のする方を見ると、先に着いていた皆がソファでくつろいでいた。
フレンとメリッサはソファの背もたれにぐでん、ともたれかかってこちらを見上げていた。リラックスの仕方が特殊すぎる。

イブ「何回来てんの。いい加減慣れな？」

イブラヒムのブレないツッコミに、この豪邸の所有者ではなくいつもの彼を垣間見た気がして、なんだか安心した。

─────────

イブ「あ、外出るやつは俺か家政婦さんに言ってくれな」

不破「家政婦さんマ？」

フレン「え？普通別荘って家政婦さんいますよね？」

戌亥「普通の人は別荘持たんのよ」