【学パロ】幼馴染が美少女すぎる件。【2j3j】 (ページ28)

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アルスは確か高校の近くに住んでるって言ってた。
幼馴染の2人もその辺りからわざわざ来てくれたってことになる。
しかも花火大会の日に、電車で。
駅からのシャトルバスだってすごく混んでたはず。

…そうまでして来てくれたのに、良い思い出も無く帰すのは嫌だから。

『もし良かったら、私の席で見ない？』

黛「Aの席？」

『うん、実は実行委員やってて。有料席2席分取ってあるんだけど…』

有料席、という単語に反応したのか、うーちゃんがものすごい勢いで首を横に振った。

相羽「そんな！悪いですよ！」

『いいのいいの。どうせ実行委員の仕事もあって最後まで見れないし、謎に2席あるし…。せっかく来てくれたなら、良い思い出にしてほしいからさ』

相羽「A先輩…！」

黛「本当にいいの？」

『いいって。2人で楽しんできなよ』

チケットを手渡すと、黛がこちらを見て少しだけ微笑んだ。

黛「…ありがとう。今度お礼させてよ」

『分かった。良いもの期待してる！』

2人に手を振り、その場を離れる。
振り返るたびにうーちゃんが全力で手を振ってくれるのが見えて、なんだか微笑ましい気持ちになった。

特等席は失ったわけだけど…私には伝手があるしね。

『あ、もしもし？ごめん、大丈夫ならでいいんだけど…』

すぐさま彼女に連絡し、後片付けの時間までご家族と一緒に花火を見ることになった。
これで私もぼっち回避だし、ある意味Win-Winかな？なんて。

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相羽「花火綺麗だね！黛さん！A先輩に感謝しなきゃ！」

黛「ん、そうだね」

相羽「あ！あっちにも！すごーい！」

黛「(…Aに結構な借り、作っちゃったな)」