【学パロ】幼馴染が美少女すぎる件。【2j3j】 (ページ27)

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今日は地元で1番大きな花火大会の日！

実は花火大会実行委員(バイト)な私は、実行委員権限で有料特等席を2席予約してある！…んだけど、彼女は毎年家族で見に来るし、長尾は部活の合宿で来れない。
母は仕事だし…つまりぼっちです。

花火が始まる前に屋台飯を買い込みに行くと、見知った顔が見えたので近寄ってみた。…顔色が良くないな？

『…えっと、大丈夫？』

？？「…あ、A。大丈夫そうに見える？」

『…見えない。ダメそうだね』

そこには、暑さと人の多さで今にも倒れそうな彼…黛灰がいた。

黛は同級生だけど同じクラスになったことはない、友人の友人ってくらいの関係性。
それでも黛が自ら進んで花火大会に来るタイプじゃないってことは知っている。

人混みから少し離れた場所まで移動すると、黛も少し落ち着いたようだった。

『かき氷と焼きそばとたこ焼きと…結構買ってるね』

黛「ういはの分。俺は食べる気も起きない」

『なるほど、うーちゃんに連れ出されたんだ』

黛をここに連れてきたのは2年生の相羽ういはらしい。
黛とアルスとうーちゃんは校内でも有名で、ずっと一緒というよりは付かず離れずタイプの幼馴染だ。
1番年上の黛が2人に甘いところだけ見れば、幼馴染というか兄妹っぽいなとも思う。

人の多い通りに戻って辺りを見渡していると、当の本人が笑顔で手を振りながら駆け寄ってきた。

相羽「あ、A先輩だ〜！黛さん知りませんか？途中ではぐれちゃって…」

『うーちゃん久しぶり。黛ならここにいるよ』

相羽「ほんとだ！も〜、振り返ったらいなくてびっくりしたんですから！」

黛「ういはが置いて行ったんだけど…」

『うーちゃんはフィジカルつよつよだからなあ…』

相羽「そうですか？普通だと思うんですけど…」

うーちゃんが普通なら私や黛はどうなってしまうんだ…？なんて思う。言わないけどね？

暫く3人で話していると、辺りが暗くなり始め、花火が始まる時間が近付いてきた。

『そういえば2人とも、場所取りとかしてる？』

相羽「してないんです。やっぱり厳しいですか…？」

『あー…うん。大きい花火はどこからでも見れるんだけど、小さい花火は…厳しいかも』

相羽「そうですか…」

黛「まあ見れるだけましでしょ」

相羽「でもせっかくここまで来たのに〜…」

あからさまに落ち込むうーちゃんと宥める黛。
…そっか。そういえば。