【学パロ】幼馴染が美少女すぎる件。【2j3j】 (ページ25)

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その日の放課後、偶然彼と玄関で鉢合わせた。

『あ、ローレン。その…なんかごめんね』

ロレ「んあ、Aか。…姫から聞いた？」

『聞いた。まさかああなるとは思ってなくて…』

ロレ「いいって別に。…それよりさ、俺、気付いたんだよ」

『気付いた？』

ロレ「気持ちって、一方的に押し付けるもんじゃないってこと」

『えーっと…？』

…どうしよう、ローレンがポエマーになっちゃった。

ロレ「だから、姫に振り向いてもらえるようにもっと頑張んなきゃなって」

…あれこれ、もしかして。

『ローレンさ、振られた？』

ロレ「は！？それを聞いたんだよな！？」

私の言葉にどこか達観した表情が消え、いつもの彼が戻ってきた。

『ううん、聞いてない。男女別行動になっちゃったこと謝ろうと思ったんだけど…』

ロレ「なんだそれかよ〜…せっかくカッコつけたのに」

『ポエムにかっこいい要素少ないよ、今度からやめなね』

ロレ「酷くない！？傷心中なんだけど！？」

『ごめん、正直者だから…』

ロレ「ヒバに褒められて調子乗ってんなこいつ」

『調子乗ってません〜事実で〜す』

ロレ「まさか正直者だったら何でも許されると思ってる？」

こんな調子で彼と言い合うこと数分。

『…切れ味戻ってきたじゃん』

ロレ「…は」

彼が良く分かってなさそうな顔でこちらを見る。
…やっぱりいつもの姿を好きになってくれる人に出会うのが1番だと思うんだよね。

『ローレンはさ、無理してかっこつけない方がいいよ。そのままが1番かっこいいんだから』

ロレ「…そうかよ」

『うん、多分』

ロレ「多分！？」

『いやだって真に受けられたら責任取れないし…』

ロレ「お前ホンマそういうところやぞ」

『まあ元気になったみたいだし許してよ。じゃ！』

まだ何か言いたげな彼に別れを告げ、足早に学校を去る。
彼女はもちろんだけど、ローレンだって大切な友達だ。
…背中は押せたんじゃないかな。

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ロレ「(…なるほどな。葛葉はAのああいうところに惚れたわけだ)」