【学パロ】幼馴染が美少女すぎる件。【2j3j】 (ページ21)

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「ローレンくんとお出かけ？いいよ〜！」

『そうだよねやっぱ無理だったって伝えとく…って、え？』

絶対に断るか濁すかだと思っていた私は、予想外の返事に固まってしまった。

「どこ行く？せっかくだし遊園地とかどうかな！」

『2人で遊園地はちょっと許容できない』

「2人？Aちゃんと景くんも一緒だよね？」

『あ〜なるほど、そういう…』

ごめんローレン。2人きりって選択肢、無かったみたい。

───

『…てなわけで、私たち同伴で遊園地に行きたいそうです。どうする？』

ロレ「セコム同伴マ？」

『これ以上は譲歩できない』

ロレ「そこを何とか！」

『ではご縁が無かったということで…』

ロレ「ナマ言ってサーセン！それで大丈夫です！」

『よろしい』

ローレンのことは素直で良いやつだと思うけど、彼女が絡むなら話は別。
…私の目の黒いうちは2人きりなんて許さないからね。

『あ、ローレンも2人くらい友達連れて来なよ。流石に気まずいでしょ？』

ロレ「配慮助かるわぁ〜誰に声かけよっかな」

葛葉「俺が行ってやろうか？」

突如現れた葛葉に驚き、ローレンが大きくのけ反った。

ロレ「うわ！葛葉かよ！脅かすなって！」

『びっくりした…いつからいたの？』

葛葉「セコム同伴らへんから」

『最初じゃん』

ロレ「え、何。行きたい感じ？」

葛葉「いや？誘える友達いなさそうだし気ぃ遣っただけ」

『葛葉が…優しい…？』

ロレ「いやこれ煽ってんのよ。てかAにはいつも優しいだろ」

…確かに、いつも優しい。
喧嘩したことないし、家まで送ってくれるし、他愛無い話も聞いてくれるし…そんな優しい出来事ばかりが思い返される。

『…そうかも』

ロレ「な？Aは特別なんだよ」

…特別。
その言葉で鼓動が速まる。

葛葉「お前もう喋んな！」

ロレ「うわ怖！」

今にも取っ組み合いになりそうな2人を宥めつつ、自分の心も落ち着かせる。
皆が好きなのは彼女みたいな可愛くて守りたくなる女の子。
葛葉だって彼女とだけ言い合いするくらい心を許してる。
私に優しいのはきっと…友達、だから。

…でも。

『特別ってなんか…照れるね』

嬉しいって思うくらい、許されるよね…？

─────────

ロレ「まてまてまて葛葉！忘れる！忘れるから！」

葛葉「当たり前だろ記憶無くすまで殴ってやるよ」

ロレ「なんで！？俺ナイスアシストじゃない！？」

葛葉「(んだよあいつ、なんであんな顔…ッ)」