【学パロ】幼馴染が美少女すぎる件。【2j3j】 (ページ18)

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ステージが暗転し、彼らが登場すると客席から大きな歓声が上がった。

フレン「いや〜いつ来てもすごい歓声だなあ」

『フレンは何回か来たことあるの？』

フレン「うん。チケット制になってからイブちゃんがくれるんだよね」

「仲良しだね〜」

フレン「まあ幼馴染だし！いつもはメリーもいるんだけど…」

今日は別々で来ちゃったから分からないんだよね、と笑う。

私たちとメリッサ、イブラヒム、フレンの3人、あと1組は校内でも有名な幼馴染として名が知れ渡っている。
詳しい理由は謎なんだけど、まあ事実なのでどうしようもないというか。

不破「みんなー！今日は俺たちのライブに来てくれてありがとーう！……じゃあ新メンバー、ボーカルの雲雀からひとこと！」

渡会「皆さんお久しぶりです！ボーカルの渡会雲雀です！精一杯歌うんで！俺の歌、聴いてください！よろしくお願いしまーす！」

とめどない歓声と鳴り止まない拍手。

1年で新メンバーの雲雀が久しぶり、と言ったのにはとある理由があるんだけど…それを振り返るのは、ライブが終わってからでもいいか。

雲雀は歓声に応えるように笑顔でマイクを構える。

渡会「それじゃ聴いてください！軽音部で…」

激しいドラムとともに会場のボルテージが上がっていくのを感じる。
彼女も楽しそうにステージを見ている。
…いいなあ、青春って感じだ。

───

「ライブ楽しかった〜！」

フレン「ね〜！」

満足げな彼女とフレン。
かくいう私も確かな満足感を感じていた。

1階の生徒が退場し終える頃、ファンクラブの生徒が私たちを呼びに来た。
その子に連れられ螺旋階段を降りると、そこには笑顔で手を振る彼、彼女…メリッサがいた。

フレン「メリー！ライブ間に合った？」

メリ「んー、着いたら始まっちゃってて…。途中から舞台袖で見てたんだけど、むーさんと目が合ってさ。びっくりしてた」

『それヒムじゃなくてもびっくりするやつ…』

2人はイブラヒムに感想を伝えに行くらしいので、ここでお別れ。
私たちは荷物を持って帰路についていた。

『…なんか忘れてる気がする』

「忘れ物した？戻る？」

『いや、いいよ。多分大したことじゃないし』

大したことないはず、だよね…？

─────────

イブ「舞台袖にメリッサいてびびったんだけど」

メリ「驚かせてごめんってば〜。むーさんカッコよかったよ！」

フレン「イブちゃん今日も最高だった！」

イブ「ん、さんきゅ」