【学パロ】幼馴染が美少女すぎる件。【2j3j】 (ページ17)

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ライブ当日。
姫とライブ観にきてくれるなら…と条件付きでローレンにジュースを奢ってもらい、仕方なく訪れた体育館。

放課後だというのに入口が凄まじい人で賑わっていて、「当日券終了でーす！」「前売り券お持ちの方はこちらに並んでくださーい！」の声が響く。

「わ〜すごい人気だね！」

『ね。さっきチケット貰っておいて良かった』

ローレンからジュースと共に渡されたチケットには、2階指定席と書かれている。
体育館の2階ってどこだ…？

ファンクラブからの要望で始まったこのライブ、運営もファンクラブで行っている。
最初はフリー入場だったがあまりにも人が集まりすぎてチケット制になり、今や倍率が高すぎて当たらないとまで言われている。
生徒会長が唯一頭を悩ませた難事件だった、とも。

FC「はーいチケット確認しま…先輩方ですね、お話聞いてますのでこちらからどうぞ！」

チケットではなく私たちの姿を確認したその子は、私たちを裏口(正確には体育館横の大きい扉)に案内してくれた。

FC「ローレン先輩、お誘いできたんですね！楽しんでいってください！」

…ローレン、ファンクラブ内にもバレてるけど大丈夫？

体育館の中はライブ会場によくあるフェンスが立てられ、全席スタンディングの文字が。
2階席の場所が分からず立ち止まると、上から声が聞こえてきた。

？？「2人とも〜！ステージ横のドア開けて階段登ってきて〜！」

『え、わ、フレン…？』

「フレンちゃんありがと〜！行こっか！」

ぶんぶん腕を振る彼女…フレンは、イブラヒムの幼馴染で同級生。
クラスこそ同じになったことはないが、結構仲良しだったりする。

教えてもらった通りステージ横のドアを開けると、スタンバイ中のバンドメンバーがそこにいた。
彼女の姿を見たローレンに手を掴まれ、上下に大きく揺さぶられる。

ロレ「ほんとマジでありがとうお前と友達で良かったマジで」

『うん分かったから準備しな？カッコいいとこ見せるんでしょ？』

私がそう言うと、ローレンはキメ顔で頷きベースを持った。
他のバンドメンバーにも手を振り、2階への階段を上がる。

扉を開けると、2階というよりは細い通路のようなスペースが。
少し先の方で手を振っているフレンの元に向かう。

フレン「2人とも！ここが1番観やすいよ！」

そこは確かにステージがよく見える場所だった。
手すりにもたれながら始まるのを待つ。

軽音部のライブ、実は初めて観るんだよね。
…楽しみだな。