アオハル (ページ3)

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「うわ、人いっぱい」

クラス表の前にはすでに人集りが出来ていて、この中に入るのは憂鬱だ。

「しゃーない。私2人分見てくるから、Aそこで待ってて」

『え、ありがとう』

トロい私があの中に入ると完全にもみくちゃにされてしまうと分かっているのか、ゆみが気を利かせてくれた。

同じクラスになれるかな。

違うクラスだったら、卒業まで関わりがなくなってしまう。

もともと関わりなんてないんだけど。

期待と不安でいっぱいになっていると、ゆみが戻ってきた。

「A2組、私5組。離れちゃった」

『え、私友達少ないのに、、。』

「クラスに馴染むまでは様子見に行くし！それより早よ教室行こ！」

なんだか嬉しそうなゆみは私の手を取り教室へと向かう。

「じゃ、また放課後！」

『うん、じゃあね』

私のクラス、2組の前で別れる。

教室に足を踏み入れると、やっぱり話したことのない人ばかりでため息が出る。

とりあえず席に着こうと黒板に貼ってある座席表を見た。

一番後ろの席だ、ラッキー

と思ったのも束の間。

『え、』

"広瀬" "道枝"

あの道枝くん、だよね？

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