アオハル (ページ12)

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無事に期末試験が終わり、話題は夏休み明けの運動会。

勉強から少しの間解放されるということで、皆テンションが異様に高いように見える。

今は男女に分かれて種目決め、係決めなどが行われている。

正直運動は苦手だ。

毎年団体種目に逃げていたから今年ももちろんそうするつもりでいる。

「A何に出る？」

『私は団体種目やったら何でもええよ』

「うーん、じゃあムカデ競走にしとくな！」

「うん、ありがとう」

体育委員のなるちゃんが女子を取りまとめる。

15分程度で話はまとまったようでそれぞれが席に戻って行く。

「広瀬さん、」

『何？』

「俺衣装係になったんやけどさ、広瀬さんもちょっと手伝ってくれへん？」

戻ってきた長尾くんにお手伝いを頼まれた。

『え、なんで私？』

「なんか器用そうやし」

器用ではないと思うけど、とは思ったが、せっかくなので二つ返事で返事した。

「ありがとう！夏休みも出てきてもらうことになるんやけど、いける？」

『全然大丈夫だよ』

「勉強とかあったら遠慮なく言うてな。むしろそっちの方が大事やから」

そう言って、彼の代名詞でもある可愛らしい微笑みを見せた。

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