24.再開と報告 ページ24
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「おいアルビー!!2人が、Aとミンホが帰って来た!!!」
彼は目を見開く。
「…あ…ほ、本当か?」
「ああ、今ミンホが医務室に向かってる。アルビーも来てくれ!!」
フライパンは、今の気持ちを抑えきれず、全て顔に出ていた。
それはアルビーも同じ。
すぐにホーム・ステッドを出で、戻って来たという2人のもとに足を進めた。
「ミンホ!!A!!」
「っ、アルビー。」
「アルビー聞いて欲しいことがあるんだ。」
アルビーは、2人の生死を確認すると思わずAとミンホを抱きしめた。
父親のようだと、親を知らないAは思う。
「おいA。まだ話は終わってないぞ。」
周りの表情が笑顔のなか、ニュートだけは違った。
「ニュート。2人とも生きて帰ってきた。それでいいじゃないか。」
「いやチャック。俺だってそれは凄く嬉しいよ。けど…なんであんな危ない行動をとったんだよ。」
その視線を彼女に向けて、ニュートは目を細くした。
確かに、確認しておきたい事だ。
これから彼女がこんな危ない行動をとり続けたら、彼女だけの問題では無くなってしまう。
そして、彼女は少し戸惑っていた。
昨日まで、あんなに優しかった彼が、今怒りの混じった顔をしている。
「…ご、ごめんニュート。あの時は、突然すぎて私もよく覚えてない。」
「……。」
「…ニュート、そこまでにしとけ。ミンホ、メイズで何があった。」
アルビーが、Aとニュートの間に入って話を中断させる。
今する事では無い、そう判断したアルビーに彼女は少しほっとしていた。
再び、ホーム・テッドに戻るため、仲間たちと共に、歩きながら話を進める。
「…グリーバーに会った。」
「え!?グリーバーを見たの?」
その単語1つで、彼女らが生きているのは奇跡なんだと改めて仲間たちは実感した。
「…刺されてはないか?」
「ああ、俺もAも無事だ。だがそれだけじゃない、グリーバーの頭に傷を付けた。」
その言葉に、彼らはミンホを支えている彼女を見た。音がつきそうなぐらいシンクロしたその行動にAは視線を下げる。
これから自分に起こる事を想定する暇など、今の彼女には出来なかった。
ただ、少し面倒な事になりそうだと彼女はため息をついた。
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未確認生物(プロフ) - あの、メイズランナー大好きです。私も書きたいと思ってます! (2021年1月19日 21時) (レス) id: 1ab2c3b0b2 (このIDを非表示/違反報告)
めろん - はい!頑張ってください!待ってます! (2019年6月20日 17時) (レス) id: 5764f95332 (このIDを非表示/違反報告)
おわに(プロフ) - ありがとうございます!更新は遅めですが、これからもよろしくお願いします!! (2019年6月17日 22時) (レス) id: 418a4a3702 (このIDを非表示/違反報告)
めろん - 更新楽しみにしてます! (2019年6月17日 22時) (レス) id: 5764f95332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おわに | 作成日時:2019年5月13日 2時