15.いたずら女 ページ15
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Aは今、畑仕事の手伝いをしている。
朝は働きっぱなしだったため、フライパンは今日はもういいと言ったのだ。
周りが働く中、自分だけがのんびりするのは気が引ける。
そう思っていた彼女のもとにニュートが近寄った。
「A。今日暇なら、畑仕事を手伝ってくれないか？人手は多い方がいい。」
「本当？私だけ暇だと居づらくてさ、助かった。」
この一連のおかげで、今こうして畑仕事をしている。本当にニュートには助けられてばかりだ。
だがそこでAは、はっと思い出す。
彼に確認したい事があったのだ。
「…ニュート。」
「ん？なに。」
ニュートは、シャベルを持って作業を続ける。
その様子を横目に彼女は口を開く。
「袋の中見たでしょ。」
ガンっ！！
「いっっ！」
「ぶふっ。」
彼はシャベルを自分の足にぶつけて、痛みに耐える声を出した。
それを見て、Aは吹き出して笑った。
「…え、あ。ち、違うんだA。」
「ふふ。…うん、ごめん。分かってる。」
ちょっとからかいたかっただけ。
彼女はそう言いつつも、笑いを抑えきれないでいた。
その様子を見ていた周りの男たちは、なんだなんだと不思議に思っている。
「おい、ニュート。何かあったか？」
「ニュートがここまで取り乱すのも珍しいな。」
「…いや、違うんだ。A、お願いだから何も言わないでくれ。」
「ふふ。」
何故こうなったか。
それは、昨夜の彼の言葉だった。
ニュートが言っていた袋の中に、確かに彼女にとって必要なものが入っていた。
では、その必要品とは？
(下着が入っているのを見て、私の物だと判断したんだな。)
そう、これが答え。
まあ、確かに。他の知らない男に見られるよりは、ニュートで良かったと心底思う。
けれど、ずっと冷静な彼を見ていると、その冷静さを一度壊して見たくなるものだ。
「あー…。」
彼女の作戦は成功。
ニュートは今、顔を伏せている。
顔を見せまいとしているようだが、耳が赤くなっているのに、彼は気づいているのだろうか。
(ちょっと、やり過ぎたかな。…まあ、けど。)
「…ニュートも女の前ではただの男ってわけね。」
「君は俺をなんだと思ってるんだ。」
目を細くして、顔を伏せたままこちらを睨む彼。
「…いい人よ。紳士的で童顔ないい人。」
「…複雑だな。あと童顔は余計だ。」
君には敵わない…。
そう言って、彼は作業を再開した。
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未確認生物(プロフ) - あの、メイズランナー大好きです。私も書きたいと思ってます！ (2021年1月19日 21時) (
レス) id: 1ab2c3b0b2 (このIDを非表示/違反報告)
めろん - はい！頑張ってください！待ってます！ (2019年6月20日 17時) (レス) id: 5764f95332 (このIDを非表示/違反報告)
おわに(プロフ) - ありがとうございます！更新は遅めですが、これからもよろしくお願いします！！ (2019年6月17日 22時) (レス) id: 418a4a3702 (このIDを非表示/違反報告)
めろん - 更新楽しみにしてます！ (2019年6月17日 22時) (レス) id: 5764f95332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おわに | 作成日時：2019年5月13日 2時
