14.仕事場決定 ページ14
・
「…A。」
「…なに、先輩。」
「…お前の才能が怖いぜ。」
はぁ〜、とフライパンはため息をつく。
今彼女らは厨房？に立ち朝食を作っていた。
Aは、なんだかんだで少し緊張していたのだが…。
「お嬢ちゃん！これ凄くうまいぜ！！」
「おい、こりゃあフライパン仕事取られたな。」
「お前らうるさいぞっ！！ちょっと黙っとけっ。」
フライパンは彼女の作った料理を片手に持ちながら、仲間達の言葉に指摘をする。
だが、フライパンは少しばかり動揺していた。
それは、彼女の料理が思っていた以上の美味しさだったからだ。
「…お前には驚かされてばかりだぜ。」
「いや、自分でも結構驚いてる。」
彼女も彼女で、自分が料理を得意としていただなんて思いもよらなかった。
結構評判もいい。
彼女はもう仕事場ここでいいかな。と思っていた。
「…A、まだ二日目なのに大人気だな。」
昨日話したばかりなのに、懐かしく思えたその声。
「おはよ、ニュート。」
「ん、おはよ。」
何故か彼とは初めてあった気がしない。
いつからそう思っていたのか、それはもう彼女には分からなかった。
しかし、彼と居て気持ちが落ち着くのも事実。
そう思った瞬間から、彼女はそれについて考えるのをやめていた。
「さっき食べてきたけど、本当に美味しかった。」
「…う、うん。ありがと。」
Aは褒められる事に慣れていないらしく、少し動揺していた。
その証拠に、少し頬を赤らめている。
「…ふっ、新入り慣れなきゃいけない事がまた増えたな。」
その様子を見ていたフライパンが、彼女にそう言う。
わざわざ、新入り呼びをするあたり、からかっているのは一目瞭然だ。
彼女は、フライパンの肩に拳を軽くぶつける。
「…フライパンうるさい。」
「はははっ。」
「お前らいつの間にそんな仲良くなったんだよ。」
また、朝食をとる男達も、その様子を微笑ましく見ていた。
「…なんだ。既に仕事場は決まったも同然だな。」
そこに現れたのはアルビー。
我らがリーダー。
「…アルビー、Aの腕は確かだぞ。」
「ああ。俺もさっき食べてきたばかりだよ。」
美味しかった。そう言ってアルビーは微笑んだ。
リーダーに褒められるというのは、他の人よりも嬉しさが増すものだった。
「他にも仕事場はある。そこを試してからでもいいんだぜ。」
「…どうするA。」
彼女の答えは決まっていた。
「…ここにする。」
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未確認生物(プロフ) - あの、メイズランナー大好きです。私も書きたいと思ってます！ (2021年1月19日 21時) (
レス) id: 1ab2c3b0b2 (このIDを非表示/違反報告)
めろん - はい！頑張ってください！待ってます！ (2019年6月20日 17時) (レス) id: 5764f95332 (このIDを非表示/違反報告)
おわに(プロフ) - ありがとうございます！更新は遅めですが、これからもよろしくお願いします！！ (2019年6月17日 22時) (レス) id: 418a4a3702 (このIDを非表示/違反報告)
めろん - 更新楽しみにしてます！ (2019年6月17日 22時) (レス) id: 5764f95332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おわに | 作成日時：2019年5月13日 2時
